今月は、母乳育児支援ネットワークの招聘で国際的な専門家が多数来日して三日間の講座をおこない、私も参加してきました。日本ではあまり聞かれないトピックがたくさん出ていましたので、ご紹介しましょう。
オーストラリアからは、国際認定ラクテーション・コンサルタント(母乳育児の専門家で国際的な資格)のロズ・エスコットさん(写真右)が来日しました。彼女が紹介してくれたオーストラリアの試みは、楽しいものばかりでした。トイレでご飯を食べる男性―実は母乳のキャンペーン!
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右の写真は、何かわかりますか?男性がトイレにすわってランチらしきものを食べています。この映像はオーストラリア全土で放映されたテレビ・コマーシャルの一部で、音声の方はザザーッと隣で水を流す音―そして、こういうテロップが出ます。「あなたは、こんなところで食事しようとはしませんね。それなら、なぜ赤ちゃんはそうしなければならないの?」
これは、レストランなど公共の場所で堂々と母乳をあげられるよう、社会の感じ方を変えようとするキャンペーンでした。母乳はいいことばかりだけれ
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ど外出するとき困るのです。外出先でも、お腹かがすいたら赤ちゃんは泣き出します。でもなかなか授乳できる場所はなく、不愉快なのを我慢してトイレであげる人はけっこういるのです。バスタオルなどで隠せばさりげなくできるし、親として当たり前のことをしているだけなのに、変な目で見られるのはおかしいですよね。
>>次はオーストラリアで実施されている 母乳優先の一例を紹介します>>