≪INDEX≫
1: 子育ては親のコンプレックスを反映する?・・・P1
2: 英語ができなきゃ出世しない?息子に英語の睡眠学習・・・P1
3: 娘をフィギュアスケート選手に!母親も猛烈ダイエット・・・P2
4: ある会IT企業経営者パパの人知れぬ悩み・・・P3
5: お稽古マニアのナニワママ・・・P4
6: 子育てで親のコンプレックスは解消されるのか?・・・P4

子育ては親のコンプレックスを反映する?

育児は「育自」、とよく言われる。育児をしながら、実は育てる親の側もかつての自分の成長を振り返り、考え、感謝や後悔、様々な感情を覚えながら自分の子どもを育てていく。子育ては自分育てでもあるというわけで、したがって親の価値観やコンプレックスは子育てに如実に反映されてしまうのである。

たとえば同じように子どもの極端なお稽古事に走ってしまう親にも、2つのパターンがあるという。その分野での自分の経歴にプライドを持っていて「自分と同じように、いやそれ以上に育って欲しい」という親もいれば、「自分はやりたいのにできなかった」「自分はこの分野で劣っていた」というコンプレックスの裏返しという親もいる。親の優越感と劣等感、そのどちらもが、客観的に見て極端なお稽古ぶりにつながる原因ともなるのだ。

子どものお稽古事に熱中し、自分のことのように励む親たち。その深層心理とは、一体どういうものなのだろうか。

英語ができなきゃ出世しない?息子に英語の睡眠学習

英語がネックで、夢は叶わなかった
英語がネックで、夢は叶わなかった
世田谷区に住むカズエさん(39)は、静かに眠る3歳の息子の枕元で、毎晩英語のCDを小さな音でかける。「OL時代、自分もこうやって睡眠学習をしたり、通勤電車の中でカセットを聴いたりして、英語を覚えたから」と、睡眠学習の効果を固く信じている。

男女雇用機会均等法が施行され、女子の総合職が断然注目を浴びた時代の入社組。一般職で入社したカズエさんは、小学校教諭をする「職業婦人」の自分の母親の影響もあって、人一倍総合職への憧れが強かった。強く要望して営業の部署に回してもらい、そこでの活躍が認められ、総合職への転換試験を受験できるまでにこぎつけた。しかし、ハードルは試験科目の「英語」。学生時代からカズエさんが最も苦手とするものだった。

雑誌や新聞に大々的に載っている、絶大の効果を謳った英語教材テープを購入し、24時間寝てもさめても聴き続けたが、試験結果は不合格。一般職で職場にい続ける自分に疑問がわき、お見合いをして結婚、長い不妊治療の末、一人息子を授かった。「英語ができなければ、将来、絶対に出世できない」。そう信じるカズエさんは、難色を示す夫を説き伏せて、英語はもちろん、IQ200の天才児を育てると謳う幼児教室に1歳に満たない息子を入れ、週に3回通うようになった。

頭脳に働きかけるというプログラムは、講師と子どもに親が交じって数種類の日本語や英語のフレーズを歌いながら部屋中を踊りまわるというもの。同じフレーズを繰り返すことで、子どもの脳に定着させる効果があるのだ、リズムや声の抑揚も計算されたものなのだ、と、講師は説明する。このフレーズを家庭でも、と母親たちは教室で販売されるCDを全種類買い求め、家にいる時も車の中でも、折に触れて子どもたちに聞かせ続ける。

幼児教室の仲間でも、睡眠学習までさせている人はいない。「常に人よりも頭ひとつ出てないとダメですから」と、カズエさんは、今夜も息子の枕元でCDプレイヤーのスイッチを入れる。

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