子育て/子育て関連情報

親子関係に効く!親業を知っていますか?(2ページ目)

親の役割(=親業)は子どもを一人前の人間に育てること。子どもが親に心を開き、自分で問題を解決できるように促すことが大切です。親業を参考により良い親子関係を築くコミュニケーション方法を考えてみましょう。

執筆者:松原 美里

会話のコツは能動的な聞き方

親子
いつも笑顔でいられるコミュニケーションって?
前のページでは、場面によっては親子関係を壊してしまうようなコミュニケーションの例をご紹介しましたが、はたして理想的な親子のコミュニケーションとはどういうものでしょうか? 子どもの気持ちに寄り添うには? 親のメッセージを伝えるには? 親業訓練で学んでいくものの一つに次のような「能動的な聞き方」があります。

  1. 繰り返す

  2. 言い換える

  3. 気持ちを汲む

評価や判断ではなく、子どもが言った言葉を繰り返し、言い換えて伝えることで、子どもの気持ちに寄り添ってあげましょう。子どもが自分の気持ちを客観的に見つめるきっかけになります。また、子どもの心の奥にある気持ちを汲んであげることで、「ママ(パパ)は自分の気持ちを分かってくれているんだ」という安心感が持てます。こういったやり取りを重ねることで、子ども自身が自分の気持ちに気が付いて自発的な答えを出す力が育ってきます。子どもの中には考える力・育つ芽があるのです。

親業は親子が育ち合うコミュニケーション

親業に触れて、改めて気づかされたのですが、親の仕事(=親業)とは大変重要な任務。衣食住だけでなく、心の成長もサポートしていく役割があるのです。子育ての最終目的は「子どもの自立」。子どもが自分で考え、行動できるよう、支援していくのが親の役目でもあります。そしてそれは、親自身の成長にもなります。

親が親業を行うことで、子どもが自分の気持ちを素直に出せるようになると、親もまた自然体で子どもに接することができるようになります。こうしてありのままの気持ちで双方の愛情と理解が満たされてはじめて、親子がともに成長し、育ち合うことができるのです。つまり子育ては育ち合いなのですね。

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