電車の中で突然わが子が泣き出した! いやな予感はしていたけれど……。 どうしよう、とオロオロしてしまったり、周りの人の視線が突き刺さる様に痛く感じてしまったり。早く静かにさせなくっちゃ!と思えば思うほど泣き声はひどくなり、冷や汗が止まらなくなることはありませんか? 子どもが電車の中で泣き始めると、ママ自身も焦ってパニックになってしまうものですよね。今回は、赤ちゃんが電車で泣いてしまったときの対処法について考えてみました。
電車は公共性を肌で知るチャンス
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見知らぬ風景、人の気配に赤ちゃんは敏感になります |
電車に乗るということは、赤ちゃんにとってはどんなことなのでしょうか。今まで見たこともないような人がたくさん視界に飛び込んできて、ゴトンゴトンという不思議な音とざわめき声が聞こえてきます。赤ちゃんにとっては、それまで生活をしていた家の中や公園などの落ち着く場所とは変わって、電車の中は異世界なのです。まずは、いつもと違うことへの戸惑いや不安な気持ちが生まれるものなのだ、ということを知っておきましょう。
「じゃあ赤ちゃんは電車に乗せないほうがいいの?」という声が聞こえそうですが、そうではありません。実際に公共の場で多くの人と触れ合う体験を通じて、赤ちゃんもママも少しずつ公共性の意識を育てていくことになります。
そんな時、ママ自身の焦りは禁物。「泣き止ませなくっちゃ」と気持ちが焦ると、ママの不安を敏感に感じ取り、赤ちゃん自身も不安が増して泣きがひどくなることも……。たとえ動揺しても、落ち着いた声で「びっくりしちゃったね」「いろんな音が聞こえるもんね」「大丈夫だよ」とやさしく声をかけてあげてください。言っている声が自分自身にも言霊として返ってくるため、だんだん気持ちが落ち着いてくるはずです。また、もしも座れて抱っこができる状況なら、ママとの肌の密着度が高いほうが赤ちゃんは安心し、泣きやんでくることがあります。
周囲への配慮も忘れずに!
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電車の中はママにとっても練習の場 |
子どもが泣くと、実際には優しい目で見守ってくれている人もいれば、子どもの声が嫌いで、不機嫌な思いをする人も……。いろいろな人が乗っている車内では、「大変なのは私なのよ」という態度ではいけません。子どもとのやり取りからふっと視線を上げ、周りを見回して「うるさくしてすみません」と一言かけてみましょう。このちょっとした一言の配慮があるかないかで、周囲の人の気持ちや空気が変わってきます。中には子どもが嫌いな人もいますが、一言あるだけで気持ちが和らぐこともあります。
子育てを通して、こうした周囲とのやり取り・つながりから、ママとしての社会性も育んでいくのです。
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