「手のかからない子」なんていない! ぜひ手をかけてあげて
手のかからない子どもはいません。赤ちゃんには手をかけてあげましょう! |
逆にこの時期に充分に手をかけてあげると、子どもは「自分はママやパパを喜ばせる存在なんだ」「生まれてきて良かった」と自分自身に対して自己肯定感が芽生えます。そして親子の間には安心と信頼関係が生まれるでしょう。子どもが心身ともにのびのびと健康に成長していく基盤ができるので、その後の子育てが少しだけラクになるのではないでしょうか。
私が勤めていた児童養護施設では、この3歳までの時期に親と密に関わることのできなかった子どもたちがたくさんいました。そういった子は他人との関係においても、「この人は安心できる」「自分は生きていていい存在なんだ」と感じられるまで、人を試すような行動を多く繰り返すことが多く、見ていて痛々しいものでした。
「手のかからない子」なんて本当はいないのです。子どもには充分「手をかけてあげること」が大事。その1つとしても、タッチケアは有効です。毎日の生活のなかでちょっとした時間に愛情を込めたスキンシップを取り続けることで、親子に信頼関係が育まれることでしょう。