育児雑誌などで子どもの成長カレンダーを見ながら、「あら、うちの子まだ首が据わっていないわ」とか、「うちの子は早いから大丈夫」とか、不安になったり勇気付けられたりと一喜一憂するママやパパも多いのではないでしょうか。

成長カレンダーは確かに子どもの成長を知るベースになるもの。とは言っても赤ちゃんの成長はそれぞれのスピードがあり、はっきりと目に見える成長の裏には、コツコツと地道に成長している脳の働きが一役買っているのです。

子どもの成長には親子間の基本的な信頼関係が欠かせない

父親と遊ぶ子ども
子どもの成長の鍵はコミュニケーションにあり!
私は保育士時代、さまざまな事情で入所してくる子どもたちを見てきました。子どもはそれぞれ発達もバラバラ。笑いかけても視線が合わない子、なかなかおもらしの直らない子、手で食事をしてしまう子など、本当にいろいろな子がいました。

保育士たちは一人ひとりの成長に合わせて指導をしていくのですが、ある時、乳児の時期(0~2歳まで)の間に親がどんな風に関わってきたかによって、子どもの発達が変わってくることに気が付きました。

精神的に落ち着かないお母さんの元で育った子どもは、気持ちに波があってぐずりやすかったり、出来るときと出来ない時があったり。愛情を掛けてもらう機会の少なかった子どもは、もっと愛が欲しくてわざと気を引くような行動を繰り返してしまったり……。

子ども自身に持って生まれた個性があるのはもちろんですが、実は子どもを取り巻く「環境」もかなり大きな要因になっています。乳児期に「受け止められている」、「願ったことはすべてかなえられる」、「この世の中は安心できる」という感覚を身に付けてこそ、安心して次のステップ――成長へとコマを進めることが出来るのです。

ネグレクト(ご飯を用意してもらえなかったり、親に世話をしてもらえなかったり)された子どもの成長が健康な子よりも遅いのは、単に食べたご飯の量の違いだけではなく、そういった愛情に基づいた「基本的信頼感」にも理由があるのです。

笑いかけたり、話しかけたり、触れ合ったり、
日常のコミュニケーションこそが重要

人の大脳の中には140億ものニューロンという神経細胞があり、その中にシナプスという情報伝達の網があります。赤ちゃんは2歳までの間にシナプスの数が莫大に増加し、その後刈り込みが行われ、シナプスが精査されて、大人になっていきます。

その2歳までの大切な時期に赤ちゃんに笑いかけることで、赤ちゃんは大人の表情を真似して笑顔を作れるようになります。話しかけたり触れ合ったり、一緒に自然を感じたり五感で「快」を感じることで、シナプスの数がどんどん増えて行き、赤ちゃんのその後の人生を豊かにする基盤が出来るのです。

そう考えると、子どもがすくすくと成長していく上で、日常の中のコミュニケーションこそがとても重要だということがお分かりいただけるはず。はいはい、首の据わり、反抗期、などなど気になることもたくさんあると思いますが、これも赤ちゃんの成長の中の大切な一つの過程。

成長しないお子さんはいません。気になることは溜めこまず、お医者さんや専門家に聞いたりしながら、赤ちゃんと日々のコミュニケーションを楽しんでくださいね。



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※乳幼児の発育には個人差があります。記事内容は全ての乳幼児への有効性を保証するものではありません。気になる徴候が見られる場合は、自己判断せず、必ず医療機関に相談してください。