ポイント1:運動会の過程を楽しもう
練習のときは出来たのにな……
年中・年長さんくらいになってくると、「見てもらう」ことに対して「がんばろう」という気持ちも芽生えてきます。しかし練習ではバッチリ出来ていた!と先生は話してくれたけれど、何も出来てないじゃん!ということも少なくありません。いつもと違う園の雰囲気に戸惑ってしまい、いつもは出来ていたお遊戯が出来なくなることも。
でも、決してそれを責めないでくださいね。子ども達が、必死に頑張ってきた過程も大切にしてあげてください。本番では出来なかったけど、運動会が終わってホッとしたとき、家でやってくれるかもしれません。「今やったって仕方ないじゃん!」と、つい思ってしまうのですが、先生のいないところで、踊れる!ということは、いっぱいいっぱい練習をしてきたからです。
「運動会のときはちょっと緊張しちゃったね。来年はみんなにも上手に踊れるところを見せてあげることができるといいね♪」など、緊張するってこういうことなのか~と子どもに知らせてあげたり、来年への期待を持たせてあげることも出来ますよ。
ポイント2:他人と比較はダメ
一斉に同じことをするとき、どうしても他の子と比べたくなるのも、親の心理。「あの子は、こんなことをスムーズにやっていたのに、うちの子ったら……」とか、「お友達のあの子は走るのがあんなに速いのにうちの子は……」など、同年代の子が、集まるとどうしても比較したくなるものです。でも、幼稚園・保育園の時代は、月齢がとても大きく関係してきます。さらには、成長する速度や、得意不得意。様々なことが関係していきますので、比較しても仕方ないのです。
早生まれのお子さんのママは特に悩んだりすることも多いのですが、4月に生まれた子と同じに考えては、お子さんが可愛そうですよね。なんといっても、4月生まれの子が、世の中に出てきたとき、3月生まれの子は、まだ生まれる準備も出来てないのですもの。多少の差はあって当然!と思ってくださいね。他人と比較して褒めるのではなく、個々のがんばりを認めて、褒めてあげましょう。
ポイント3:参加することが大切
本番前は、子どもだって緊張するんです
でも、どんな形であれ「運動会」という場に参加できたことを大切にしてあげましょう。泣いて真ん中に出れなくても、今年は、運動会という雰囲気を知る!という大切な体験をしたのです。真ん中には行けたけど、立っているだけだったという子は、いつもと違う雰囲気に【戸惑う】ことや【緊張】することを体験したのです。
親は、運動会を何回も経験してきていますので、ある程度「こんな雰囲気」ということはわかります。しかし子ども達にとっては、毎年が【初】の連続なのです。成長とともに、感じることが違ってくるからです。
去年泣いていたから、踊れなかったから今年こそは!と思ったけど、今年も同じだった……のであれば、去年とは違う何かを子どもは感じたのかな?と、思ってあげてくださいね。
ポイント4:くやしさの芽生えを大切に
勝ち負けがわかり、こだわってくる年齢は、目安としては年中さんくらいです(年中さんになったからといって、誰もが感じるわけではありません。目安です)。勝ち負けがわかってきたころ、「負けてくやしい!」という体験をします。これは、とても大きな成長です。【悔しい】ということを、感じることが出来るのです。この気持ちの芽生えは、大切にしてあげてくださいね。
「負けちゃったじゃん!」なんて、追い討ちをかけず・・・「負けて悔しかったね。でも、次はがんばっていこう!」と、次回への【やる気】につなげていってください。
ついつい他の子と比べてしまいたくなる「運動会」ですが、我が子の体の成長から、心の成長まで感じることの出来る、素敵な会です。比較という、つまらないことで時間を取らず、我が子の体や心の、小さな成長から大きな成長まで、いっぱい楽しんでくださいね♪