ISOとのうまいつき合いかた

ノイズが出てしまうから常にISOを最低にしておくというのも、芸のない話であることも確かなのだ。おおよそではあるが、筆者の経験則では手持ちでの撮影では1/30秒よりもシャッター速度が低くなると、ほぼ確実に手ぶれが出てしまう(手ぶれ補正機構のあるデジカメは別)。

一方、ゲインノイズがどのようにして出るかは、デジタルカメラによって異なってくるので一概にはどうとはいえない。

ただ、こちらも経験則ではあるがISOが200程度ならばノイズとも共存できることが多い。絞りが同じであれば、標準的なISO100に比べてシャッター速度を2倍早くにできるというわけだ。それでも手ぶれをなくす(少なくする)ことができないのであれば、思い切ってISOを400や800まで上げてみるのも、ひとつの手ではある。

手ぶれが出ることと、ゲインノイズの度合いをうまく天秤にかけることが、最近のコンパクトスタイルのデジタルカメラを使いこなすコツである。


ノイズの少ない画像を望むなら……

筆者はどちらかというと手ぶれが出るよりは、ノイズが出ることを容認してしまうほうだ。まあ、ものには程度というものもあるが。

どうしても夜間撮影が必要であるというのであれば、筆者はデジタル一眼レフの購入を強くおすすめする。最近発売されたデジタル一眼レフの中には、ISO1600にしてもなんとか実用範囲内として使うことができるものすらあるからだ。デジタル一眼レフに採用されているCCDは基本的に大きく、夜間撮影に強いという特徴を持っているのだ。

裏面照射型CMOSイメージセンサを搭載しているソニーのDSC-HX5V。暗所性能はかなりのものだ。

裏面照射型CMOSイメージセンサを搭載しているソニーのDSC-HX5V。暗所性能はかなりのものだ。

また、2009年にソニーが実用化した裏面照射型のCMOSイメージセンサを搭載したデジタルカメラも暗所性能に強いという特徴がある。暗所撮影を主として考えるのであれば、これらの裏面照射型CMOSイメージセンサを搭載したデジタルカメラの購入を考えてもいいだろう。

いまのデジタルカメラを使っていくにあたって、ノイズはどうしても避けられない問題だ。うまく折り合いをつけてデジカメライフを堪能していただきたい。

 




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