ISOを上げれば、いいことずくめ?

とりあえずISOを上げたときにどのような利点があるかはご理解いただけただろう。

  1. ISOを上げると明るく撮影できる
  2. シャッター速度を上げることができる。

2は1の結果として得られるものではあるが、この2つが実用上の大きな利点として挙げられる。しかしその反面、ISOを上げることは致命的ともいえる弱点を持っているのだ。

テレビで高感度カメラの画像というものを見たことはないだろうか。夜間の動物撮影や光源の使えない隠し撮りなどに多用され、非常にノイズの多い、ざらついた見づらい画像のアレだ。

高感度カメラは信号を増幅することで、暗いシーンを明るく撮影しているのだ。普通のカメラで撮っても映らないような場所でも、ある程度の明るさは得られる。その代償としてノイズが出てきてしまうのだ。デジタルカメラでISOを上げて撮影する際も、これと同じ代償を払わなくてはならないのだ。


ISOとノイズの間の微妙な関係

実際に画像を引き伸ばしたものを見てもらおう。さきほどのISO50/100/200/400の画像を等倍にしたものだ。

ISO50

ISO50


ISO100

ISO100


ISO200

ISO200


ISO400

ISO400


50から100にしたときはともかく、それ以上はISOが上がるたびにノイズが増えていくのが一目瞭然だ。このノイズは信号を増幅(ゲイン)することによって生まれるため、ゲインノイズと呼ばれる。

特に昨今のデジタルカメラに多く採用されている小型かつ高画素のCCDにおいては、ISOを上げるとゲインノイズが一挙に出てしまうことが多い。いわゆる「s/n比の悪化」が起きてしまいがちなのだ。

それではノイズが出てしまうので、ISOは最低のままにして撮影をするべきなのか? それもあまり実用的ではない。