キーボードの折りたたみは同じだが・・・
パネルに手をかけ、起こすと液晶画面が現れる。その液晶はやや小さいかな、という印象。パネル自体が小さくなっているので余計にそう感じるのかもしれない。これまで同様にパネルを起こすと液晶画面になっている。 |
DM10、20と比べると、DM5の液晶が横長になっているのがよくわかる。 |
次に右サイドにあるロックボタンを解除し、折りたたまれたキーボードを起こして広げてあげる。
今回のDM5の最大の違いは、この部分。
折りたたまれたキーボードを広げると、 液晶画面は左に寄ったままとなる。 |
キーボードがスライドせずにたたまれたものが、単に広がっていくだけ。つまり、液晶画面がキーボードの真ん中に来ないで、左側に寄ったままとなる。といっても完全に左端ではなく、やや左側といった位置関係なので、実用上はそれほど気にならない。
DM5の液晶画面はDM10よりやや上に付いている。 |
電源を入れると、これまで同様、2秒というスバヤサで起動する。
キーボードのサイズは、DM10、DM20と全く同じものが使われている。打ち心地も基本的には同じ。キーボードが同じものなのだから、打ち心地も同じであるのも当然。ただ、同じである中にもどこか違う印象が私の手には残った。
キーボードはこれまでと同じものが使われている。 |
DM10とDM20の時は、こうした違いは感じられなかった。これはなぜだろうか?
その訳をいろいろと探してみたら一つ思い当たるところを見つけた。
キーボードの高さがこれまでより少しばかり低くなっているのだ。その差おそらく1~2mm 程度。これは、DM5でキーボードのスライド機構をなくしたためだろう。
DM10(左)と比較すると、DM5の方はキーボードが机の上にピタリと裏面が付いている。 |
加えてDM5ではキーボードの右側裏面が机にピタリと固定されていて、安定感がすこぶる良い。ちなみにこの固定用の足は、先程の収納時のパネル左側にあった二つのポッチがこれにあたる。
DM10とDM20では、キーボードを広げた時のこの部分に台座のようなものが、スライドして出てきたが、DM5にはそもそもその必要がない。
これにより、DM5ではこれまで多少感じていたキーボードの右側のたわみというのがなくなっている。どうやらこれが打った時の安定感につながっているのだろう。
ただ、DM5の打ち心地の中にもやや気になるところもなくはなかった。
先程の安定感はあくまでもフラットな机の上と心得なくてはならない。例えば、電車の席に座った時に膝の上に直接DM5を置くと、すぐに半分に折りたたまれてしまう。DM10やDM20は、支える台があるので、こうした時も使うことが出来た。DM5では、雑誌やかばんの上に置く必要が出てくる。
また、これはキーボードの打ち心地とは直接関係ないが、先ほどのパネル横にある2つのポッチがキーボードを広げた時の足代わりとなるので、使っていくうちにそこが汚れてしまうのではと、やや心配になった。もし汚れが気になるなら、予めブラックボディを選ぶ方が良いかも知れない。