ステーショナリー・文房具/ステーショナリー関連情報

「隣の文具活用術」アイデアのつくり方 編(4ページ目)

日々アイデアを考え、企画を作っておられる博報堂ケトルの嶋浩一郎さん。今回は、アイデアが生まれる現場で使われているステーショナリーを拝見してきました。

土橋 正

執筆者:土橋 正

ステーショナリーガイド


嶋さん:
私はアイデア発想する際にノートというよりも、まず情報を一軍と二軍に分けています。

まず二軍からご説明しますと、これはいわば一次情報です。この管理には大きく三つのツールを使い分けています。

「MOLESKINE のA4のソフトカバーノート」そして「ケータイ電話」、「<ポスト・イット>フラッグ」です。
MOLESKINE A4サイズ ソフトカバーノート
ノートもMOLESKINE。こちらは、A4サイズのソフトカバー。

MOLESKINE のノートは人と話をしていて、これは面白いというものをどんどん書きとめていきます。ちなみに、このノートは普段持ち歩いて会議のメモにも使っています。

そして、ケータイ電話は先程のノートがどうしても手元にない時に使うものです。主にボイスレコーダー的にメモしていきます。

そして三つ目が本や雑誌などの印刷物の中で、これはどう思う情報に出会ったら、<ポスト・イット>フラッグをどんどんと貼っていきます。

このフラッグタイプがいいのは貼る部分が透明なので、本の文字を隠さないということ。そして、適度に細いので、本の行までしっかりと印が付けられます。このパックサイズもちょうど名刺を小さくしたくらいのコンパクトさですので、ある時は本のしおりとして、また名刺入れに忍ばせたりと、色々なところに入れて常に持ち歩いています。
住友スリーエム <ポスト・イット>フラッグ 透明スリム見出し>
本や雑誌など印刷されたものへのマークに使う住友スリーエムの<ポスト・イット>フラッグ 透明スリム見出し。


ガイド土橋:
そうして集めた一次情報を次にどのように扱っていくのですか?

嶋さん:
すぐに使わず大体1ヶ月くらいは寝かせておきます。この寝かせるメリットは大いにあります。1ヶ月ぐらい経った後に、改めて書いたノートや付箋を付けた本雑誌を見てみると、どうしてこれにマークしたのだろうと、私自身も首をかしげてしまうこともあります。

そんな時はそうしたものは縁はなかったものとして、無視していきます

そして、最終的に勝ち残ったものだけが一軍へと進んでいくわけです。

残しておきたい一軍の情報をまとめるために、私が使っているのが MOLESKINE のポケットサイズのノートです。私は、これを「一軍ノート」と呼んでいます。
MOLESKINE ポケットノート
嶋さんのアイデアの宝庫、MOLESKINE ポケットサイズノート

MOLESKINE ポケットノート
現在、使っているのはヘルベチカタイプ。

今は表紙がレッドのヘルベチカタイプを使っていますが、これまではベーシックなブラックタイプのもを中心に使ってきました。もう、すでに13~4冊にはなっていると思います。

この MOLESKINE に、先程勝ち残った情報を一つずつ書き写していきます。カテゴリー分けをしたり、なんてことは一切考えず、どんどんアトランダムに書いていきます。

しいて入れるのは通し番号くらいです。
MOLESKINE ポケットノート
通し番号の次に気になる情報をアトランダムに書いていく。


ガイド土橋:
その一軍情報が集められたMOLESKINEを、次にどのようにアイデア発想に活かしていくのですか?

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