「ヨシ」を使用した紙製品ヨシとは湖などの湿地帯に生息する背の高い植物。よしずやよしぶき屋根など、昔から私たちの生活にもなじみ深いものだ。
このヨシ、実は環境配慮に大いに貢献してくれるという一面がある。と言うのも、水中のリンや窒素といったものを吸収しながら成長するという特性を持っている。つまり、水質浄化をしてくれる植物なのだ。一方で成長が大変早く定期的に刈り取ってあげないと増えすぎてしまい、せっかくの浄化作用も効果が薄れてしまうという。最近では、よしずなどの需要も次第に少なくなっている状況にある。
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EDEN(楽園)に戻すという意味が込められた「リエデン」
コクヨグループの紙製品の主要工場であるコクヨ工業滋賀は、琵琶湖のすぐ近くにある。琵琶湖の水質汚濁は年々悪化をたどっていた。そこで、琵琶湖に生息するヨシを使用して紙製品を作ることになった。それが、ReEDEN(リエデン)シリーズだ。成長の早いヨシを有効活用し、同時に琵琶湖の水質浄化、環境配慮にも役立っていく。
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環境に配慮された商品と言えば、その多くがグリーンを基調にしたものが多いが、今回はブルーが使われている。
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ヨシを使って作られたノート A5 147円。セミB5 158円。
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洞爺湖サミットで使われたプレス用文具こうしたコクヨの環境に配慮した文具の流れは、地球そして、そこに住む私たちにとってとても重要なことだ。しかし、個人的に気になることがあった。冒頭でもご紹介したように2010年までに「エコバツマーク」を全てなくすということになっている。もちろん、これは素晴らしいことだと思う。ただ一方で、環境配慮ということでバージンパルプのノートがコクヨのカタログから姿を消してしまうのではないか。それはちょっと寂しい気もする。しかし、これについては、決してそうはならないと言う。バージンパルプを使いながらも、別のところで環境配慮するということも可能だそうだ。ちょっと一安心だ。
<関連リンク>
コクヨS&T 公式サイト
ReEDENリリース情報
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