コクヨが2008年から展開している「エコバツマーク」文具市場では、今やすっかりお馴染みの存在となっている環境に配慮した商品。この流れは日本では1990年代頃から始まっている。その当初から取り組みを続けてきているコクヨ。そのコクヨが最近、ユニークな展開を始めている。「エコバツ」という取り組みだ。これは、コクヨの商品の中でまだ完全に環境配慮ができていない商品に総合カタログ上で「エコバツマーク」をつけるというもの。これまでは環境に配慮してるものにエコのマークを付けるといったものだった。「エコバツマーク」はつまりその逆をいくものだ。あえて自ら環境への配慮が不十分だということを表明してしまうのは、文具業界以外でもこれまでなかったように思う。そういう意味で、この「エコバツマーク」は、かなりエポックメイキングなことと言える。ひとくちに環境に配慮されていると言っても、いろんな解釈がある。コクヨでは、様々な視点で地球環境へ配慮する独自の基準を設けている。コクヨの10,000点にのぼるステーショナリーの中で、「エコバツマーク」がついてるのは全体の約半分の48%。コクヨでは、今後これらを2010年までの間にすべての「エコバツマーク」を外せるようにしていくという。そもそもこの「エコバツマーク」は、環境配慮はもはや付加価値ではなく、当たり前の事だという考え方による。当たり前であるならばすべての商品をそのようにするということなのだろう。そこでコクヨが最近販売している中で、ちょっとユニークな環境配慮ステーショナリーを取り上げてみようと思う。>>次のページでは、「全て紙でできた究極のファイル」をご紹介123次のページへ