まだ、来年のスケジュール帳を、どれにしようか迷っているという方々のために12月の記事はスケジュール帳特集をお送りしたいと思う。
第1回目の今回は、MUCUポケットブック スケジュール帳。
MUCU スケジュール帳
クラフト紙の素朴なケースに入っている。
使い終わった後も大切に保存しておくことができる。
クラフト紙の素朴なケースに入っている。
使い終わった後も大切に保存しておくことができる。
素材のそのものの良さを引き出したデザイン
「MUCU」はK-DESIGN WORKS社によるデザインブランド。混じりものがない「無垢」からとった名前で、その名のとおり製品の製作にあたっては素材そのものの良さをじっくりと見つめて、その特性をひきだすことをコンセプトにしている。商品ラインナップは今回のスケジュール帳の他、ノートやメモ帳など紙製品を中心に作り続けている。今回のスケジュール帳も、そのコンセプトがしっかりと伝わってくる無垢らしさにあふれている。カバーの種類は本革、本麻、合成皮革の3種類。
左の2冊は本革タイプ。 右は本麻タイプ。 | 合成皮革タイプには 3色のカラバリがある。 |
今回私が手に入れたのは本革タイプ。これが、実にソフトなタッチで触り心地が気持ちがいい。製本手帳なので、当然1年間しか使えない、それなのにこんなに良い革を使ってしまっていいのだろうか、と思ってしまうほど。
見るからにやわらかそうな革の表紙。
外観は、どことなく懐かしさというものがそこはかとなく漂っている。それもそのはず、この手帳の製作にあたっては、とある老舗の手帳メーカーのアドバイスにより作られている。
往年の高級手帳なら小口は金色だが、これはシックなブラック。このクラシカルな雰囲気に最も貢献しているのが、そのサイズだ。まさに往年の手帳というスタイル。MOLESKINEより、幅はやや細く縦はわずかに長めになっている。日本人の私たちには握りやすいスリムさである。小口と呼ばれるノートの断面は表紙と同じ色でくまなく塗られ、さらに磨きまでかけられている。実は、この小口という部分は、スケジュール帳の中でも表紙の次くらいに頻繁に手が行く場所。なにしろページを開くたびに触れることになるのだから。このスケジュール帳では、この磨きの効いたツヤツヤとした感触をページを開くたび楽しむことができる。
表紙を開けると、ガラリと雰囲気が変わり見返しの部分がクラフトになっており、しかも全面にMUCUのロゴマークで埋め尽くされている。クラシカルとモダンというギャップがあるのだが、不思議とそれらは馴染んでいる。
表紙を開けると、ガラリと雰囲気が変わり見返しの部分がクラフトになっており、しかも全面にMUCUのロゴマークで埋め尽くされている。クラシカルとモダンというギャップがあるのだが、不思議とそれらは馴染んでいる。
MUCUのロゴマークで埋め尽くされた見返し