ステーショナリー・文房具/ボールペンを愉しむ

自分で組み立てるボールペン(2ページ目)

イタリアのデザイン性に優れた筆記具ブランド、パラフェルナリア。同ブランドが送り出すこのペンは一枚の板金から1本のノック式ボールペンを組み立てるというユニークなものです。

土橋 正

執筆者:土橋 正

ステーショナリーガイド


いよいよ組み立て作業開始。パーツの中でも最も大きい、ちょうど飛行機のような形をしたものがペンのボディになっていく。全くの平面のものがいかにしてペンのボディになっていくかとても興味深い。

パラフェルナリア FALTER 2D
ペンの製作にあたって使うのはこのパーツだけ。

説明書によると、まず翼の先端の部分を90度起こしてあげるように曲げるとなっている。さすがにこれは手での作業が難しいので、先ほど外した小さな工具の出番となる。工具には深さの違う溝がある。その短い方を使って、折り曲げていく。一つ目は無事成功。反対側の折り曲げようとしてみると、工具の溝がやや広がってしまったので、どうにもうまくいかない。しかたがないので、ペンチを持ってきて折り曲げる。まぁ、これもご愛敬。

パラフェルナリア FALTER 2Dパラフェルナリア FALTER 2D
付属の工具を使って、
先端だけを折り曲げる。

今度は、その翼全体を内側に折り曲げる。工具の大きな溝を使って起こしてあげ、あとは手だけでも十分曲げられる。この折り目には、予め溝があるので、先ほどよりも曲げやすくなっている。

パラフェルナリア FALTER 2Dパラフェルナリア FALTER 2D
今度は工具の深めの溝を使って折り曲げる。
多少曲げたら、後は手でも十分曲げられる。

パラフェルナリア FALTER 2D
この時点では、まだ到底ペンには見えない。

次に、先端に伸びた部分をグイと先ほど折り曲げた翼のところまで折り返してあげる。

パラフェルナリア FALTER 2Dパラフェルナリア FALTER 2D
先端に伸び出ている部分を
ほぼ反対外にくるくらい折り曲げる。

そして、後ろのパーツを下から押し上げて、弓なり状にする。

パラフェルナリア FALTER 2Dパラフェルナリア FALTER 2D
先ほどの反対側を下から指で押し上げて弓なり状に反らせる
後ろからバネを付けたままのリフィルを差し込んでいく。

パラフェルナリア FALTER 2D
リフィルの後軸を穴にする。

なんと、ペンのボディの加工はこれでおしまい。最後にボールペンのリフィルをバネと共に、後ろから差し込んであげれば完成。差し込んだボールペンがとびださないように、弓なりの部分に開けられた穴で固定させる。リフィルが入ったことで、どうにかペンらしく見えるようになってきた。

パラフェルナリア FALTER 2D
これで、ボールペンの完成!


  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます