ステーショナリー・文房具/長く使いたい万年筆

機械式時計の美しさを持った万年筆(2ページ目)

スイスの筆記具ブランド、カランダッシュによる限定万年筆「1010(テンテン)」。スイスが誇る時計製造技術とカランダッシュの筆記具作りが見事に結実した1本。

土橋 正

執筆者:土橋 正

ステーショナリーガイド

まさにゴージャスな1本

ボディには、今にもカチカチと時を刻みはじめそうな無数の歯車が幾層にも渡って埋め尽くされている。よくメカニカルウォッチの世界では、精密なムーブメントを誇らしげに見せるために、裏蓋をスケルトンにすることがあるが、今回の「1010」では、胴軸すべてを総スケルトンにし、どこから見てもその精密な作り込みをたっぷりと堪能できるようになっている。

カランダッシュ1010
胴軸には、時計の歯車やゲージがあくまでも美しく連なっている。メカニカルパーツをこれほどまでに美しく見せられるのは、やはりスイスが誇る時計作りの伝統のなせる技なのだろう
時計らしさは、胴軸のみならず、至る所にちりばめられている。例えば、ボディの中央にあるリングには、時計のごとく12等分の目盛りが刻まれ、キャップトップやクリップの根本には、歯車がかたどれている。さらに、尻軸のエンドには、時計の要であるバランスホイールをかたどった造形がサファイアとともに作り上げられれている。これらのパーツは、すべて時計職人がひとつひとつ作ったものだそうだ。

カランダッシュ1010
インクはコンバーターで吸い上げる。ボディの歯車越しに見えるインクはきっと美しいに違いない
見ているだけで、満足感が存分に堪能できるペンであるが、もちろん筆記具としてもしっかり作られている。ペン先には、18金がつかわれ、柔軟性に富んだ書き心地が味わえるという。

カランダッシュ1010
18金のペン先には、いつものカランダッシュのマークとともに、歯車も刻印されている
今回の「1010」には、18金無垢タイプと、シルバープレートにロジウムコーティングを施した2タイプが用意されている。気になる価格だが、金無垢タイプは2100万円(世界限定10本)。そしてシルバータイプは2,625,000円(世界限定500本)。ため息が出るほど美しいが、価格もため息が出てしまうほどだ。

カランダッシュ1010
カランダッシュ1010 18金無垢タイプ 2100万円 
世界限定10本(うち日本では1本のみ)

カランダッシュ1010
カランダッシュ1010 シルバータイプ
262万5000円 世界限定 500本


【関連リンク】
カランダッシュ オフィシャルサイト
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