新丸ビルここ数年、東京のあちらこちらで大型商業施設が立て続けにオープンしている。その中で今、最も話題を集めているところ、それはやはり東京丸の内にオープンしたばかりの新丸ビルだろう。丸の内と言えば、丸ビルが先にオープンしており、その隣でこれまで名前こそ新丸ビルと「新」が付いていたが、建物は古いという状況に甘んじていた。そして、今回リニューアルオープンを果たし名実ともに「新丸ビル」として生まれ変わった。
さて、この新丸ビルでは、大人の男性・女性をターゲットに素敵な時間を提供するというテーマのもと153もの様々なショップやレストランが入っている。その中にはステーショナリーを扱うショップも何店舗かオープンしている。最近こうした話題の施設には、必ずと言っていいくらいステーショナリー系のショップが入るようになった。これは着実にステーショナリーの注目度が高まっているというあらわれなのだろう。ステーショナリーファンにとってはうれしい限りだ。
そこで、今回と次回の2回に分けて、新丸ビルのステーショナリーショップのレポートをお届けしたいと思う。
デルフォニックス 丸の内店
ゆったりと時間が流れている重厚なロビー東京駅丸の内口を出ると、まるで仁王のように左に丸ビル、右に新丸ビルがそびえ立っている。横断歩道をいくつか渡り、新丸ビルの正面玄関を通り抜けると、古きよき時代のクラシカルさと現代のモダンが程よく調和した落ちついた吹き抜けのホールが出迎えてくれる。そのホールをまっすぐ進み、つきあたりを右にいってすぐに、このたびオープンしたデルフォニックス丸の内店はある。
新丸ビル1階にオープンした
デルフォニックス丸の内店
デルフォニックス丸の内店
大きなガラスショーウインドウを両サイドに設け、その間にブラックのドアになっているという落ちついたテイストの店構えになっている。外観を見る限りは一年前にオープしたデルフォニックス表参道店とほぼ同じ印象だ。しかし、中にはいってみると表参道店とはちょっと違った品揃えになっていた。
コンパクトな店内ながら、ゆったりと品定めができる。
オンとオフを楽しめるアイテム
自分だけの城であるデスク空間を演出するに相応しいこだわりアイテムがずらりと揃っている
今回の丸の内店は「オンとオフを楽しむ」ということがコンセプトになっている。確かに店内を見回してみると、オンのための実用的なデザインステーショナリーだけでなく、オフを楽しむための大人の雑貨、例えば、ライター、傘、カメラ、ハンカチなどもセレクトされていた。
表参道店では雑貨はほとんどなく、ステーショナリー中心だったので、ここが2店の最大の違いになっている。丸の内というと、まさにビジネスの戦場というイメージがあるので、むしろ雑貨よりも本質的なステーショナリーの方が似合いそうな気がする。この点ついて、デルフォニックスの小野マネージャーにお聞きしてみると、「ビジネス街だからこそ、仕事から離れて肩の力をぬくというオフの部分こそ必要と考え、あえて力を入れました。」とのことだった。そもそもデルフォニックスはステーショナリーと雑貨の両方を楽しめるという店づくりをしていたので、この丸の内店はある意味デルフォニックスらしさがよく出ているとも言える。