「帳簿用紙」という高品質なノートを味わう(2ページ目)

この帳簿用紙の実力を色々なペンでチェック

■　万年筆

 

実はもともと帳簿は万年筆で書いていたという。であれば、その書き味は当然いいに違いない。高鳴る胸を押さえつつ、ペン先を走らせてみた。いかにも目がぎっしりと詰まった滑らかな紙の上で、万年筆のペン先もとても軽やかに進んでいく。インクのにじみはなく、紙の裏面への抜けも見られなった。さすが、万年筆用におススメといわれるだけのことはある。スムースな書き味がお好みの方には最適だと思う。

 

にじみのない、 きっちりとした筆跡が残せる

インクの吸収具合については、一般のノートとほぼ同じくらいで、じわりじわりと吸い込んでいく感じだった。書きたての文字をすぐに触れたり、ノートを閉じたりするのは、ちょっとばかり注意が必要かもしれない。

■　水性ボールペン

 

このペンは、万年筆のように滑らかな書き味があり、万年筆ほど筆圧を気にせずとも書くことができるペンである。しかしながら、インクの裏ヌケを起こしやすく、ノート泣かせという一面もある。試したのはラミーとトンボ鉛筆のもの。万年筆同様、滑らかさは抜群。万年筆と同じ水性インクでありながら、ちょっとした違いが見受けられた。筆跡のにじみがほんわずかだが見られた。しかし、肉眼ではほとんど確認できないくらいなので、気にする程でもない。

 

拡大してみると、所々ににじみは見受けられるが、普段使いには気にならない程度だろう

一方、インクの吸収はとてもよく、書いたそばからインクがスウッと気持ちよく吸い込まれていく。これなら、気兼ねなく使えそうだ。水性ボールペンで一番気になるインクの裏ヌケについては、さすが紙重量100g/平方メートルというだけあって、通常の筆記では、ほとんど見られなかった。水性ボールペン愛好家の方にとっては、待望のノートとなるかもしれない。


■　油性ボールペン、ゲルインクボールペン

 

これらはもともと紙を選ばずに快適に書くことができるペンである。やはり、この帳簿用紙でもしかりだった。通常のノートよりも幾分滑らかさというものが実感できるような気がした。


■　鉛筆・シャープペン

 

黒鉛を使ったこうした筆記具は、あまりにも滑らか過ぎる紙には適さないという特殊な事情がある。そもそも鉛筆は、芯の黒鉛が紙のこまかな繊維の凹凸にくっつくことで文字が書けるようになっている。だから、ツルツルした紙だと黒鉛が定着しにくくなってしまう。そこで、この滑らかな帳簿用紙では、はたしてどんな書き味になるか個人的に興味があった。実際に書いてみると、黒鉛の定着もあくまでも自然で、それでいて滑らかな書き味もしっかり楽しむことができる。

書き味の滑らかさだけでなく、それに伴う手の滑りも実に気持ちいい

いろんなペンで試してみた訳だが、やはりどのペンでも上質な書き味が実感できた。とりわけ、水性ボールペンとの相性がよかったのは、個人的に大きな収穫だった。

滑らかな紙の表面はペンの運びがスムーズということもあったが、もうひとついい効果があった。それは、ペンを握った手の滑りもいいということ。ペンを走らせれば、あわせて手も動くことになる。このときの肌ざわりもまたとても気持いいものがあった。

ペンの良さというものは、ペン単体では味わうことができない。やはり、いい紙との出会いがあって、はじめてペンの良さは引き出されるものだ。ペンにはこだわるが、紙はついつい後回しとなりがちとなる方は意外と多いのでは。このキャンパスノート　ハイグレードなら80年間に渡って愛され続けてきた高品質の紙を100円台から気軽に手に入れることができる。

紙へのこだわりを、まずはこのノートからスタートしてみはいかがだろうか。

 

＜関連リンク＞
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