書く道具としての実力は・・・
たしかに、こうして目で見るデザインというのは、とても楽しい。しかし、ペンの基本は文字を書くことである。そのペン本来の使い勝手について見ていきたい。80種類以上ものデザインがあるが、基本のペンの形は実は2種類しかない。ペントップが平になっている「フラットトップ」と丸いタイプの「ブレットタイプ」。
様々なデザインだが、ペンの形状は基本的に2種類
アクメのペンは、どれもデザインがとても斬新なものだが、ペンのスタイルだけを注意して見てみると、昔ながらのシンプルなフォルムをしていることに気づかされる。
フォルムはシンプルに、デザインは斬新にというきっちりとした役割分担みたいなものがあり、それがとても調和しているように思う。こうしたことが、ペンブランドのスウォッチと言われている所以なのだろう。
ボディの素材にはステンレスが使われており、手にすると程よい重量感に包まれる。キャップをはずして筆記体勢に入ってみると、しっかりと握れる太目の軸と、先ほどの程よい重さとがあいまって、安定感のある筆記へといざなってくれる。まさに、ペンで書いていると実感できるひとときとなる。
シンプルなフォルムが、とても握りやすい。
ペン先の太さはF(細字)のみ。アクメのペンは、そのほとんどがローラーボール(水性ボールペン)になっている。ペンの心臓部とも言えるペン先は、ドイツ シュミット社のリフィルが採用されている。多くのペンメーカーにリフィルを供給しているシュミット製らしく、この書き味がとても軽く滑らかなものがある。軽やかに回転するセラミック製のボールと適度なペンの重みのバランスがとてもよい。紙にぐいぐいとペン先を押し込むことなく、ペン自体の重みだけで気持ちよく書けてしまう。
この様に、デザインだけでなく実用面もしっかりと考えられていることが伺える。こうしたことも、アクメの人気を高めている理由なのだろう。
このローラーボールのリフィルは別売りもされていて、1本420円で手に入る。欧米のペンブランドの中では、比較的お手頃価格だ。気兼ねなく、ガシガシと使ってリフィルもじゃんじゃん交換しても、それほど財布は痛まないのがうれしい。
>>さらに斬新なデザインのペンが、、、