ジュリアーノ・マッツォーリ氏とは、、、
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ジュリアーノ・マッツォーリ氏 |
イタリア フィレンツェ生まれのデザイナー。彼がデザインしたペンは、どれもオリジナリティがあり、見るものを圧倒してしまうほどの独特な存在感を放っている。そんなマッツォーリ氏のデザインの評価は高く、イタリアのCLASS誌では、アルマーニ、ヴェルサーチなどと並んで「現代のデザイナー100人」にも選ばれている。また、彼がデザインしたペンは、ニューヨーク近代美術館MoMAにも販売されているという。
デザイン的な評価が高いマッツォーリ氏だが、実のところデザインを勉強した経験を持っていないというから驚きだ。型にはまらない自由な発想が数々のユニークなペンを生み出す源になっているのだろう。身の回りにあるごくふつうのものをモチーフにして、彼独特の感性により、どれとも似ていない個性的なペンに仕上げてしまう。デザインとは、テクニックだけでなく、感性というものがとても重要であるということに気づかせてくれる。
今回は、マッツォーリ氏自身の名を冠したジュリアーノ・マッツォーリのペンの数々をご紹介します。
工具をモチーフにしたペン「オフィシーナ」
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ジュリアーノ・マッツォーリ オフィシーナシリーズ |
マッツォーリが幼少の頃、祖父が経営していた自転車工場は彼の格好の遊び場だった。工場のあちこちにころがっていた鉄のパーツや工具は、おもちゃの代わりとして十分だったのだろう。その工場にひときわ古い木箱があった。その中には、光り輝く自転車の工具がいくつも詰まっていた。マッツォーリは、その後もその工具を大事にしていたという。このオフィシーナシリーズはそんな幼少時代の彼をとりこにした工具をモチーフにしたものだ。
メタル感あふれるボディは、まさに工具らしさにあふれている。手にしてみると。見た目ほどの重量感はない。適度な重さといったところだ。ネジ式のキャップをはずすと、短いボディになってしまうので、筆記するにはキャップを後ろ側にさすことになる。胴軸の後ろ側にはネジ山が切ってあるので、はずしたキャップをしっかりと固定できるのが嬉しい。
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クリップのリベット打ちが工具っぽさを醸し出している | ペンの後ろ側にはネジ山があり、キャップをしっかりと固定できる。 |
キャップをセットして、筆記体勢に入ってみると、これがなかなかいいバランスをしている。キャップをさしても程よい低重心が保たれていて、予想以上に快適な筆記ができる。軸はかなり太く、実際に計ってみると、13mmもあった。これは、太軸で知られるモンブラン マイスターシュテュック146万年筆とほぼ同じ太さに匹敵する。ボディに刻み込まれた工具を彷彿とさせるカットとあいまって、しっくりとしたグリップが得られる。見た目の斬新さばかりに、目が行きがちだが、ペンとしての機能をしっかりと備えている。
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太目の胴軸がとても握りやすい | 左側がナチュラル、右側がポリッシュシルバー |
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ポケットにさしても、存在感は抜群 |
オフィシーナシリーズには胴軸のカット模様ごとに「マイクロメーター」「スレッド」「エンドミル」の3種類が用意されている。子供のころ、機械いじり好きだったという方には、きっと、はまってしまう1本となるだろう。
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■パイプの径を測る計器、マイクロメーターをモチーフにしたペン 「マイクロメーター」ボールペン 13,125円 |
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■ネジ山を加工する工具、スレッドをモチーフにしたペン 「スレッド」ボールペン 13,125円
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■パイプの加工に使う工具、エンドミルをモチーフにしたペン 「エンドミル」ボールペン 13,125円
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