男の靴・スニーカー/ドレスシューズ

匠の技と感性が生み出す 「そのみつ」の靴。

ちょっとトレンド情報が続いたので、ここらで僕のフィールドである若手靴職人から「そのみつ」を紹介。若手で唯一、分業制を確立してしまった工房だ。

執筆者:竹川 圭


代表の園田元が靴メーカー勤務を経て、靴をつくり始めたのは96年。スタート当初から仲間と分業でつくる道を選んだ。全工程をたった一人でやるとなると、気の遠くなるような時間がかかる。園田は手製靴ながら、ビジネスとして成り立たせることを考えたのだ。現在、4人の職人を抱え、月産150足、セレクトショップを中心に10軒を超える取引先をもつ。若手靴職人の中では出色の存在といえるだろう。

ブランド名を「シューメーキング・イズ・マイ・ライフ」といい、書いてるこっちが恥ずかしくなるような名前だけど、それも味。何より手製靴ブームにのって認知されてきたブランドだけど、現状に甘んじることなく、技術の向上に努める姿勢にとっても好感がもてる。

「そのみつには年輩の靴職人が2人います。腕の確かな職人と一緒に仕事することで、ひとりよがりじゃない技術が身につくと思うので」
そんな園田がこだわるのは、表層的なデザインよりも、手製靴ならではのつくりの部分。
「昔は土踏まずの仕上げを見れば、どの職人の手になるものかわかるといわれていた。ディテールの差は腕の差。そんな職人冥利に尽きるようなモノがつくりたいですね」

こう書くとコテコテのドレスシューズを想像するかも知れないけど、写真を見てもらえばわかるように、彼らがつくっている靴はとってもかわいい。デザインなんてのは意識してするものではなくて、感性がにじみ出るものだとゆーことを改めて実感。

話は変わるけど、戦後しばらく最も金をもっていた職業はタクシー運転手と靴職人だった。浅草の靴職人の中には、吉原(知ってる?)から通勤する豪の者もいたという。吉原はともかく、そんな時代がもう一度やって来ないものかな~。

もひとつ脱線すると、園田さんは先日、女の子のパパになった。おめでと~。

●右のボタンブーツのみメンズで3万8000円、中央3万2000円、左3万円。
問い合わせ=そのみつtel.3871-2033
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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