アデレイドって何?
オールドイングリッシュラストを使ったアデレイドタイプのクォーターブローグです。84,000円(税込)。問ジオグラフィー リビング |
ジオグラフィー リビングにお願いしていた靴が出来上がってきました。オーダーといっても木型から削るフルオーダーではなく、アッパー(甲革)の種類やソール、デザインを選べる、いわゆるパターンオーダーにしました。ただしこのお店は小指が当たるなどの微調整はしてくれます。
デザインは鳩目の周りを曲線で包み込む、通称アデレイド(ADELAIDE)仕様のものを選びました。ちなみにこのアデレイドは雑誌などでよく竪琴と訳されていますが、ADELAIDEを辞書で調べてみると竪琴という言葉は出てきません。オーストラリアの地名や高貴なご婦人の名前、クラシックの曲名が出てきたりするだけです。竪琴=HARPですから。
横から見たところです。アウトソールはシングルソールでチャネル仕上げにしました。 |
そのあたりのことを靴ガイドの飯野さんに確認してみたところ、日本ではもともとこの形状のデザインを琴型と呼んでいたそうです。以前ジョン・ロブ パリが発表した「ADELAIDE」というモデルがこの琴型というかバイオリンのような形状の意匠をもっていました。
その後、それを真似した靴が出回り始め、琴型のデザインのものを総称してアデレイドと呼ぶようになったと考えられます。ただ日本でいう琴は長方形のあの京銘菓として知られる八つ橋のような形だと思うので、また謎は深まります。
個人的には琴型や竪琴型というよりも、バイオリンに近い形状だと思います。ですから、バイオリンの名器であるストラドやデルジェスという呼び方がぴったりかなと思ったりします。
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