最大の取引国は?
ウッドハウスは世界中のテーラーや高級既製服メーカーに服地を供給していると思いますが、一番のお得意先(取引先)の国はどこですか?
ジョン・ゴント氏:
意外に思われるかもしれませんが、じつはイタリアなんです。
世界でも優れた高級服地メーカーが存在するにもかかわらず、私たちの服地を選んでくれているということです。とても光栄なことです。
次に多いのが日本ですね。最近では中国や韓国からのオーダーも増えています。
日本人の好みと着こなし
マネージングディレクターのジョン・ゴント氏 |
ジョン・ゴント氏
やはり違いますね。イタリア人の場合、たとえばスーツであっても明るい色を好むことがあります。
服地のコレクションもバラエティに富んでいて、鮮やかな色からダークな色まで広範囲にわたります。
一方日本人の場合は圧倒的にネイビーとグレーですが、微妙な濃淡や柄の好みを考慮して、種類を豊富に揃えています。
なかでも黒に近いミッドナイトブルーやチャコールグレーは日本のために生産しているといってもいいくらいです(笑)。
ガイド:
ジョン氏は数回来日されているようですが、日本のビジネスマンのスーツの着こなしはどうですか?
ジョン・ゴント氏:
まずスーツを着用している人の多さに驚きました。英国では階級によって職業がはっきりしていますから、それほどスーツ姿の人はいません。
日本の方は良いスーツを上手に着こなしていると思いますよ。もちろん人によって違うでしょうけど。
あと、あまり年齢や地位、収入に関係なく、自分の好みのスーツを選んで楽しんでいるという印象を受けました。
ガイド:
本日はありがとうございました。
ということで、前編と後編にわたってエドウィン・ウッドハウスについて紹介してきた。
もしテーラーなどでパターンオーダーやフルオーダーをする機会があるときは、ここの服地のなかから選んでみてはどうだろう。
商品のお問い合わせ先
【総輸入元 マルキシ株式会社】
TEL 03-3251-7300
http://www.marukishi.co.jp/
取材協力
【テーラー アスコット】
東京都中央区京橋2-6-10
TEL 03-3561-1332
http://www.tailor.co.jp/
[関連リンク]
▼こだわりの英国ミル、E・ウッドハウス前編はこちら。
▼英国服地の聖地 ハダスフィールドの名門ミル