スーツ・ジャケット/スーツ・ドレスビジネス

こだわりの英国ミル、E・ウッドハウス後編(2ページ目)

前編に続き英国服地の名門エドウィン・ウッドハウスです。マネージングディレクターであるジョン・ゴント氏に服地づくりのこだわりについて取材してみた。

倉野 路凡

執筆者:倉野 路凡

メンズファッションガイド

最大の取引国は?

エドウィン・ウッドハウス
ガイド:
ウッドハウスは世界中のテーラーや高級既製服メーカーに服地を供給していると思いますが、一番のお得意先(取引先)の国はどこですか?

ジョン・ゴント氏:
意外に思われるかもしれませんが、じつはイタリアなんです。

世界でも優れた高級服地メーカーが存在するにもかかわらず、私たちの服地を選んでくれているということです。とても光栄なことです。

次に多いのが日本ですね。最近では中国や韓国からのオーダーも増えています。


日本人の好みと着こなし

エドウィン・ウッドハウス
マネージングディレクターのジョン・ゴント氏
ガイド:/イタリア人と日本人では服地の好みが違いますか?

ジョン・ゴント氏
やはり違いますね。イタリア人の場合、たとえばスーツであっても明るい色を好むことがあります。

服地のコレクションもバラエティに富んでいて、鮮やかな色からダークな色まで広範囲にわたります。

一方日本人の場合は圧倒的にネイビーとグレーですが、微妙な濃淡や柄の好みを考慮して、種類を豊富に揃えています。

なかでも黒に近いミッドナイトブルーやチャコールグレーは日本のために生産しているといってもいいくらいです(笑)。

ガイド:
ジョン氏は数回来日されているようですが、日本のビジネスマンのスーツの着こなしはどうですか?

ジョン・ゴント氏:
まずスーツを着用している人の多さに驚きました。英国では階級によって職業がはっきりしていますから、それほどスーツ姿の人はいません。

日本の方は良いスーツを上手に着こなしていると思いますよ。もちろん人によって違うでしょうけど。

あと、あまり年齢や地位、収入に関係なく、自分の好みのスーツを選んで楽しんでいるという印象を受けました。

ガイド:
本日はありがとうございました。



ということで、前編と後編にわたってエドウィン・ウッドハウスについて紹介してきた。

もしテーラーなどでパターンオーダーやフルオーダーをする機会があるときは、ここの服地のなかから選んでみてはどうだろう。

商品のお問い合わせ先
総輸入元 マルキシ株式会社
TEL 03-3251-7300
http://www.marukishi.co.jp/

取材協力
テーラー アスコット
東京都中央区京橋2-6-10
TEL 03-3561-1332
http://www.tailor.co.jp/

[関連リンク]
こだわりの英国ミル、E・ウッドハウス前編はこちら。

英国服地の聖地 ハダスフィールドの名門ミル
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