やはりイギリスの生地
ハリソンズ・オブ・エジンバラのファインクラシック。/ テーラー&カッター |
ところがスリーピースに関してはやはりイギリスのしっかり織られた生地が向いている。
イタリアの生地にくらべて打ち込みがしっかりしているため、耐久性はイギリスのほうが勝っているはず。
それにスリーピースの源流を辿るとイギリスになるわけだから、やはり生地もイギリスというのが本格的である。
「ヴィンテージのスーツで残っているのは圧倒的にイギリス製のスーツです。仕立てや生地に関してそれだけ耐久性があるということでしょう」(テーラー&カッター 有田一成氏)
厳選 おすすめの生地ブランド
リア ブラウン&ダンスフォードのオイスター。/ テーラー・ケイド |
ともにおすすめしていたのは、ハリソンズ・オブ・エジンバラのファインクラシック。
生地の光沢がよく、クラシックな匂いと上品な光沢が魅力だそうだ。
ファインクラシックの生地を使って、テーラー&カッターのパターンオーダーで作ると16万8000円(税込)~。
まずはこのあたりからオーダーしてみるのはどうだろうか。
フィッシャー。/ テーラー&カッター |
こちらはハリソンズのファインクラシックよりも生地が分厚く重い。糸が太くなるため生地にあまり光沢が出ないのが特徴。
フィッシャーは有田氏おすすめ。生地にラグジュアリーさがまったくなく、古き良き時代のイギリスの匂いが残っているのである。
その反面、チョークストライプにピンクを使うなど斬新なところもある。
フィッシャーに関しては以前バタクの中寺氏もすすめていました。
フィッシャーの生地を使って、テーラー&カッターのパターンオーダーで作ると15万6450円(税込)~。
イネスチェンバースのフランネル。/ テーラー・ケイド |
テーラー・ケイドでこの生地を使って、スリーピースをフルオーダーで仕立ててもらうと30万円弱だそうだ。
他の生地より少し高めだが、まさに一生モノのスーツになるだろう。
「英国生地のヘビーなものがスリーピースには似合います。まるで低速織機で織ったような、打ち込みのしっかりした生地がいいですね」(山本氏)
ここで紹介した生地を選べば、10年、いや20年は着られるだろう。