4/4 定番の夏服地を、テーラー・ケイドがコーディネート！　涼しく見せる夏のビジネスウェア [スーツ・ジャケット] All About

ダークグレーのトロピカルのこと

■トロピカルダークグレーのトロピカルのスーツに、黒地にイエローのレジメンタルストライプのシルクレップ・タイ。基本中の基本でもあり、じつに奥深い。最後に往きつく着こなしだと信じたい。また、どこか白洲次郎を彷彿させる組み合わせでもある。スーツ、シャツはフルオーダーのため価格未定、ネクタイ1万500円（税込み）、ポケットチーフ5040円（税込み）／すべてテーラー・ケイド 03-5467-3088

テーラー・ケイドのフィッター山本祐平氏によると、ダークグレーのトロピカルを使ったスーツは、ビジネススーツの基本中の基本とのこと。ちなみにこのトロピカルというのは、薄地の平織梳毛織物のことで、手触りもサラっとしていて、色はグレー系が多く、サマーウールを代表する存在なのだ。「ビジネススーツで、最初に覚えてほしいのがこのダークグレーのスーツです。チャコールグレーは比較的合わせやすいですが、ダークグレーは意外と難しい。野暮ったい人と、そうでない人との差がハッキリとわかってしまう色なんですよ。だからこそ、この色のスーツを徹底的にマスターしてほしい。それからでいいんですよ、シアサッカーやリネン、ダーク・マドラスを着こなすのは・・・」このトロピカルのダークグレーパンツというのもかなり役立つアイテムで、上にシアサッカー、コードレーン、ダーク・マドラスのジャケットを羽織れば、ビジネスウェアとしても通用するのだ。『TAKE IVY』のビジネスマンのようにね。

サマースーツのインナーは？　足元は？

■ポーラ夏らしいライトベージュのポーラのジャケット。ポーラというのは縦糸、横糸が強撚糸になった平織りの梳毛織物のこと。トロピカルにくらべてザラっとした感触があり、見ためにも織目は粗い。ブロードクロスのボタンダウン・シャツに黒のシルクニット・タイ。胸にはアイリッシュ・リネンのポケットチーフをティー・ビー・フォールドで飾る。色を抑えたシンプルさのなかにも、それぞれの素材感が活かされている。ジャケット、シャツはフルオーダーのため価格未定、ネクタイ8190円（税込み）、ポケットチーフ5040円（税込み）／すべてテーラー・ケイド 03-5467-3088

サマースーツやジャケットに合わせるシャツは、定番のオックスフォードより薄地のブロードクロスがおすすめ。糸番手は100～120番双糸あれば十分だ。色は白か淡いブルーで控えめに。ネクタイはレジメンタルストライプのシルクレップ・タイや黒のニット・タイなど、ちょっと渋い選択をしたい。そうするだけで大人っぽい雰囲気を演出できるのだ。また、アクセントとして胸ポケットにはポケットチーフを飾ろう。靴は1960年代っぽく黒のウイングチップというのはどうだろう。もちろんソックスも黒。カーフのベルトも黒！こんなクールでクリーンな装いこそ、盛夏のビジネススーツにはふさわしい。クール・ビズほど涼しくないけれど、テーラー・ケイドのシアサッカーやコードレーンはコットン100％ではなく、ポリエステルと混紡している。そのため意外と涼しく、汗による黄ばみも少ないのである。実際に涼しいクール・ビズと、涼しく見えるサマースーツ＆ジャケット。気温30度を超えたら迷わずクール・ビズでけっこう。でも涼しい日にはネクタイしましょう。