シアサッカー&コードレーンの既製スーツを最初に作ったのは?
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■米国ブルックス ブラザーズは、1930年代初頭にシアサッカーやコードレーンの既製服を世界に先駆けて販売していた。写真はブルックス ブラザーズ青山本店。著者撮影 |
「そうそう、春にブルックス青山店で買った洋書はどこだったかなあ~」。この洋書というのは『
GENERATIONS of STYLE』のことで、ブルックス ブラザーズの歴史が載っていて、英語の苦手なボクでもしっかり読めてしまう。というのも訳した小冊子がちゃんとついているから(笑)。店員さんの話ではショップでしか購入できないとのこと。この本でわかったのは、
最初にコットン製のシアサッカー・スーツを作ったのはブルックス ブラザーズということ。さらにコットンのコードレーンや
レーヨンを使った軽い衣類を発売したのもここが最初らしい。1934年当時の『エスクァイア』誌がこのファッションを奨励している。あと、無料でもらえる小冊子『Established1818』の会社沿革の概要のところにもちゃ~んと載ってました。1930年に“軽やかなサマースーツ”として、コットン、コーデュロイ、シアサッカー製のサマースーツを既製服としてはじめて販売・・・。当初、レジャーウェアとして販売していたようだが、結果的にブルックス ブラザーズがニューヨークのビジネスシーンにこのスタイルを持ち込んだというわけである。
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