スーツ・ジャケット/ファッション小物

あなたのセンス、間違ってません? 流行に左右されない王道センス!(3ページ目)

日々変わるトレンドばかり追っていると、自分のファッション基準がわからなくなってしまう。一度足を止めて、じっくりお洒落な人から、王道センスを盗んでみては! スーツはやっぱり基本が大切です。

倉野 路凡

執筆者:倉野 路凡

メンズファッションガイド

革鞄の魅力を知る


藤井鞄の手縫い鞄
藤井鞄の手縫い鞄。こういう定番モデルを手縫いで作ってもらう。既製鞄にはない美しさがある。
ナイロンバッグはたしかに便利だ。軽いし、丈夫だからビジネスマンに人気なのもわかる。

でもナイロンバッグは耐久性があるようで、意外と短いような気がする。内側のコーティングが剥離してきたり、長年使っていても風合いというのが出てこない

その点、上質の革は年とともにいい感じに変化していく。毎日重い革鞄をもって通勤するのはキツイ。

週に1、2回だけでも革鞄にしてみてはどうだろうか? それだけでも着ているスーツが、というよりスーツを着ている人物が高級に見えてくる。

藤井鞄】 (ふじいかばん)
TEL/FAX 03-5489-2279
http://fugee.jp.jp/



ちょっとその結び目、太くないですか?


プレーンノットでシンプルに
ボッテリと野暮ったい太結びから、プレーンノットに。これだけでVゾーンの印象もスッキリとする。スーツ、シャツ、ネクタイ、すべてテーラー・ケイド。
セミ(ハーフ)・ウインザーノットのボッテリしたネクタイの結び目を見ると、ウインザー公には申し訳ないが、その人のセンスを疑ってしまう。

たしかにワイドスプレッドカラーのシャツには正しい結び方である。しかしネクタイの生地が肉厚になったいま、プレーンノットでもボリュームが十分出るはず。


レジメンタルストライプのネクタイ
今年注目のレジメンタルストライプのネクタイ。ベーシックな柄だけにセンスが問われるところ。「普通のアイテムを普通に着こなしているように見せる」。これが高いレベルのセンスです。ネクタイ/テーラー・ケイド。
それにワイドスプレッドといっても、カラーの開き加減はレギュラーカラーに近づいてきているので、プレーンノットでいきましょう。そのほうが美しいし、Vゾーンがスッキリと見えます。

今年はレジメンタルのネクタイが注目ですね。トラッドファンとしては嬉しいかぎり。

イタリア系のボッテリとしたネクタイも悪くないけれど、レジメンタルのレップタイやニットタイといった、馴染み深いアメリカントラッド必須アイテムのほうが、かえって新鮮です。

テーラー・ケイド
TEL 03-5467-3088
http://www.tailorcaid.com/



注目のタブカラー・シャツ
プレーンノットと相性のよいタブカラーのシャツ。ネクタイの幅も少し細めがいいですね。シャツ/フェアファクス コレクティブ。
合わせるシャツはボタンダウン以外ならタブカラーがお洒落に見えます。もちろんネクタイの結び目はプレーンノットで小さく!

フェアファクス コレクティブ
TEL 03-3497-1281



アンチ超高級機械式腕時計!


ボクは高い機械式腕時計は買いません。というか買えません。買っても定価30万円クラスのものを中古で購入し、オーバーホール(以下OH)代を値切り倒すのが精一杯です(笑)。

現行のフランク・ミュラーやパネライ、ジラール・ペルゴ、ブレゲといった超高級機械式腕時計に憧れても、実際に買えないし、後のOH代を考えると、とても所有するに値しない人間だとわかります(苦笑)。

そんな庶民の強い味方が、アンティークの機械式なのですねー。しかもOH代が一番安い3針の日付表示なし!

モバードの手巻き腕時計
1950年代と思われるモバードの手巻きモデル。同社のクロノグラフ系は高いけれど、3針はまだまだ安いです。秒針は短いから後付けかも。超高級機械式腕時計だけが腕時計じゃないぞ!
このモバードは10年ほど前に1万円代で購入し、傷だらけのプラスチック風防を交換して、OHしてもらったものです。スイートロードさんありがとう!

ボクのようにジャンクものから探すのは、中身のコンディションが良くないものが多いので、ちゃんとした店で、安いものを狙って買ってくださいね。

腐ってもモバードというところがポイントで、これがアメリカのブランドだったらあまり威張れません。

IWCミネルバだったら、もっと威張れます。ただし理解してくれるのは時計マニアだけですが・・・。

前述した超高級機械式腕時計の所有者は、袖口から(本切羽を開いて)大胆に見せる気がしますが、アンティーク派は、チラッと見せるような気がします。

そこがインテリジェンスというか、センスの違いだと思いますね。


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