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リニューアルしたブルックリンの革製品&クロージング ブルックリンのオリジナルに注目(2ページ目)

今年の8月末にリニューアルしたブルックリン。これまでの鞄や革小物はもちろん継続するが、新たにオリジナルクロージングが加わった。ハイクオリティーかつ使って楽しくなるデザインセンスに脱帽だ。

倉野 路凡

執筆者:倉野 路凡

メンズファッションガイド

丁寧に仕上げられた究極のベルト


各種ベルト
コードバン、フレンチカーフ、クロコ型押しなど、素材やデザインも異なるが、すべに共通しているのはハイクオリティーということ。ブルックリンの隠れた傑作アイテムだ。
ブルックリンはベルトにもこだわっていて、国内外の他社製品にくらべてもクオリティが高い。

エルメスの革として有名な仏・デュプイ社のチェルケスという革を使ったベルトを一部展開しているが、素材のみを看板にしているわけではない。むしろ感動したのはその作りである。

まず、糸はナイロン糸を使用し、直線ではなくノの字に縫っている。これは高速ミシンではできないステッチで、生産性を度外視した贅沢なステッチである。

直線ステッチよりも色糸とのコントラストがよく映えるというわけだ。そういわれてみると、エルメスもこんな縫い方をしている。


手縫いのカンヌキと裏面の処理
手縫いのカンヌキと、アタリをなくすために薄くすいた裏面の処理。つい見落としがちな箇所である。
他には、ベルトの先端を通すサル皮と呼ばれる輪の上下のカンヌキは、しっかり手縫いで留められている。

さらに裏面はすいてアタリをなくしている。普通のベルトはここまでやらない。


渋床
表革とヌバックの間にかまぼこ型の渋床が入っている。これによって型崩れを防いでくれるのだ。
また、ベルトの断面を見ると、かまぼこ型の牛革が入っている。これは渋床と呼ばれる芯でベルトにハリをもたせ、型崩れしにくくしているのである。

よく安物のベルトであるのが、パンツの腰付近のループによって起こる型崩れだ。そんな力にも耐えられるように渋床が入っているのだ。


真鍮製のバックル
耐久性に優れる真鍮製のバックル。メッキによって本来の素材が隠れてしまうが、本格的なベルトには欠かせない素材である。
バックルは真鍮(ブラス)にニッケルメッキを施したものを採用。もっとも負荷がかかるパーツだけに頑強な真鍮を選んだという。

最近こういった真鍮を使ったベルトが少なくなってきた。メッキされればバックル本体の素材も隠れてしまい、ごまかされてしまうので気をつけたい。


右から
コードバンの30ミリ(バックルの内径) 1万2600円
フレンチカーフの35ミリ 各1万3650円
クロコ型押しの35ミリ 1万1550円
(すべて税込み)
コードバン7色、フレンチカーフ6色、クロコ型押し4色で展開。

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