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スコッチグレイン最高峰モデル 最高級の革を使った美靴誕生!(3ページ目)

これまで革と作りにこだわってきた『スコッチグレイン』が発表した、デュ・プイ社の最高級カーフを使った最高峰コレクション。その木型は甲薄の足にもしっかりフィット。

倉野 路凡

執筆者:倉野 路凡

メンズファッションガイド

中物には特製スポンジを採用

中底と表底の間に入っている白いスポンジが中物である。通常はコルクボードだが、ヒロカワ製靴は独自に開発した特製スポンジを採用している。

中底と表底の間に入っている白いスポンジが中物である。通常はコルクボードだが、ヒロカワ製靴は独自に開発した特製スポンジを採用している。

さて、革以外でヒロカワ製靴らしさといえば、独自に開発した中物と裏革だ。通常よく見られる中物はコルクボードだが、同社では直径4ミリの穴が6ミリ間隔で並ぶ、厚さ5ミリの特製スポンジを採用している。

スポンジ特有の空気部屋ができるため、乾燥性に優れるのである。またコルクボードのように潰れることもなく、長期間使用しても片寄りがない。スポンジが劣化することもないようである。

ビスポークの靴でもコルク以外にフェルトを入れる場合がある。そう考えるとスポンジというアイデアも抵抗なく受け入れられる。


穴の開いた裏革は通気性抜群

裏革にはピッグスキンまたは馬革を使用。一定の間隔で小穴を開けることによって、優れた通気性を実現する。さらに足の甲への触感も心地よい。

裏革にはピッグスキンまたは馬革を使用。一定の間隔で小穴を開けることによって、優れた通気性を実現する。さらに足の甲への触感も心地よい。

裏革はアッパーの内側の革のことで、ピッグスキンのソフトな革に2ミリの穴を5ミリ間隔で開けたパーツを採用している。3万円以上の高級ラインにはよりソフトで肉厚な馬革を使っている。

もともとは革のたるみを解消する方法として穴を開けたのだが、結果として優れた通気性も確保したというわけである。



耐久性に優れるオイルレザーソール

新作モデルにはオイルレザーソールを使用。もともと同社のゴルフ靴で使っていた耐久性に優れるソールなのである。チャネル仕上げではないが、実用性からすればこちらのほうが長持ちするだろう。

オイルレザーソール仕様。もともと同社のゴルフ靴で使っていた耐久性に優れるソールで、チャネル仕上げではないが、実用性からすればこちらのほうが長持ちするだろう。

5万8800円のコレクションは通常のレザーソール(表底)ではなく、ゴルフ靴で使われるオイルレザーを使っている。このソールは耐久性に優れ、乾燥して硬化することもない。

繊維自体にオイルが入り込んでいるので馴染みやすい。ときどきミンクオイルを少量塗ってやればOKだ。

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