日本人の体形向け「J35」モデル
インコテックスJ35モデル2万6250円(伊勢丹新宿店 TEL:03-3352-1111) Photo:石井幸久 |
これを逆手にとったスタイリングもあるんですが、どうせなら脚長スマートに見せたいのが世界の共通認識。そこでインコテックスが開発したのは、膝から上の部分を細くシェイプすることで膝位置が高いように見せる日本人向けの「J35」モデルです。「J」は「JAPAN」の頭文字ですね。腰が小さく扁平な日本人のために、ヒップトップの高さも削られているので、バックスタイルもすっきり見えるようにパターンがとられています。素材や色のバリエーションはじつに幅広く、ウール、コットン、リネンまで、オンからオフまであらゆるシーンと着こなしに対応します。
写真を見てもお分かりかと思いますが、全体に細身でおしりのたるみもありません。これは同サイズの「36」モデルと比べて実寸上、股上をマイナス1cm、ワタリをマイナス1.5cm、膝をマイナス0.5cm設定にしています。わずかな差ですが、これが大きな差を生むんです。これならヒップが半分見えるような着丈が短い、いまどきの短丈&細身ジャケットにも似合うので、若いビジネスマンのスリムなジャケパンスタイルが完成します。
カジュアルにポロシャツ1枚で着ても、おじさんっぽく見えませんね。キメキメのビジネススタイルではなくとも、ちょっとおしゃれして出かけたいデニムでは入りにくいレストランやラウンジでのスタイルにも適しています。
本国で人気のスリムな「30」モデル
インコテックス30モデル参考商品(伊勢丹新宿店 TEL:03-3352-1111) Photo:石井幸久 |
見た目にはモッズ風というか、ジャズマン風だったりもするので、裾丈を短めに設定してスカパラっぽい細身のスーツスタイルを狙うなら、こちらが似合いそうです。今年はブーツの人気が高いので、ウールパンツをインする着こなしにもこれならいけそうです。「J35」だと真面目すぎるという方、デザインやアート系の業種の方の着こなしにも対応するのではないでしょうか。
「36」「J35」「30」と、今回は3本の代表的なモデルをご紹介しましたが、インコテックスのラインナップはまだまだあります。ワンプリーツ入った伊勢丹メンズ限定の「34」モデルほか、ショーツも多彩にラインナップされていて、最近はデニムをはじめ5ポケットタイプを揃えた「チンクェタスケ(イタリア語で「5ポケット」の意)」ブランドも人気です。
カジュアル優先でも、たまにはきちんとした服装が必要なときもあります。チノパンぐらいで済むうちはいいのでしょうが、いつか必ず大人のパンツをはかなくちゃ、と思う日がくるはずです。20代なら彼女とキメのデートに星付きのレストランへ行くとか、彼女のご両親に初めて会うとか。結婚してお父さんになっても、上司の家に顔を出すとか、子供の参観日とか、スーツじゃちょっと堅苦しいかなというときに組下パンツを単品流用というわけにはいかないですから。
グレイのインコテックス一本持っていれば、どんなスタイルにも着回しが効きます。騙されたと思って、ぜひ。ガイドも最初の一本は、騙されたと思って投資することにしましたが、すっかり元を回収しましたから。
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