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梅雨どきに最適な「撥水スーツ」の最終結論

梅雨の季節がやってきました。普段はパリっとしているスーツも、雨の日は湿気を吸って生地が重たくヨレてしまい、だらしなく見えがちです。そこで使える「撥水スーツ」をご紹介しましょう。

池田 保行

執筆者:池田 保行

メンズファッションガイド

梅雨の季節がやってきました。普段はパリっとしているスーツも、雨の日は湿気を吸って生地が重たくヨレてしまい、だらしなく見えがちです。これは湿気でウールの繊維が伸縮することにより、生地に波打ちが起こるためですが、天然繊維の衣服を着る以上避けることのできない現象です。特に高温多湿な日本の夏に湿気を吸いやすいウール素材は本来、少々厳しいものなのです。

そこで「撥水スーツ」の」登場です。これはウールと化繊を混紡したり、生地の表面にテフロン加工を施すなどした生地で仕立てたスーツです。水弾きがよく衣服内部まで雨が浸み込みにくく、さらに汚れが付着しにくいこともあり、メガブランドの「撥水スーツ」は梅雨どきのビジネスマンにとって心強い存在。とはいえ、撥水スーツは機能優先、生地の質感や仕立てにまでこだわる人には少々ものたりないものです。

今回は、ちょっと値段は張りますが、歴史ある老舗服地ブランドから登場した最新の撥水スーツをご紹介します。

ドーメルから新登場した撥水生地『アクアプラン』

ドメール
ドーメルのハウススタイルから、ややコンケーブした肩を持つモダンラインの「オスカー」。スーツ各19万9500円(オーダー価格)/ともにドーメル(ドーメル青山店)、シャツ・タイは参考商品
DORMEUIL(ドーメル)社は、1842年に創業しました。英国から毛織物を輸入し、フランス国内で販売するという服地商です。現在ではフランスらしいエスプリとエレガンスを備えた色柄生地を企画し、英国の工場で織り上げるという生産方式を行っています。

1957年に登場した、モヘア生地「トニック」はドーメルの名を世界中に轟かせましたが、先頃公開された「007/慰めの報酬」では、ジェームズ・ボンドの衣装デザインを手がけたトム・フォードが、ドーメル社のヴィンテージ・トニックをわざわざ探しだしたことでも話題になりました。

そんなドーメルが、今季新たに注目の生地が登場しました。梅雨の時期に是非お勧めしたい撥水生地『アクアプラン』です。

次のページでは、このアクアプランについて説明しましょう。
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