爽やかさ満点のコットンスーツ
コードレーンジャケット3万3600円、セットアップのパンツ1万5750円/以上エディフィス、リネンBDシャツ2万3100円/ブリューワー、タイ1万3650円、チーフ4725円/以上ブランコ バッシ(以上エディフィス渋谷) photo.石井幸久 |
淡いブルーという色使いが、いかにも爽やかなスーツでしょ。これが今年、大流行のコードレーンスーツです。コットン素材で表面には畝が入った織り生地は、シアサッカーと並ぶ夏生地の代表選手でアメリカントラッドな気分満点。1930年代にはブルックスブラザーズがコードレーン生地でスーツを作ったことが知られており、アイビーブームよりずっと前の時代からビジネススーツとしても活躍していました。コットン素材なのでカジュアルな印象ですが、ジャケパンが許される業種やカジュアルOKのオフィスなら、きちんとタイドアップすれば夏のクールビズに使えそうです。
着こなしのお手本は、白シャツで爽やかにまとめること。コードレーン全盛期のアメリカでは赤いニットタイや、イエロー×グリーンのチェックタイなどを合わせるスタイルも流行ったようですが、あくまで今の時代感を表現するならシンプルにいきましょう。色数を抑えるのはもちろん、素材感も重要です。そのあたりのコツを順を追って説明していきましょう。
素材の特性を知って着こなしを考える
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表面の白いストライプの部分が畝になっています。汗ばむ季節にもサラリとした着心地です。 photo.石井幸久 |
表面に細い畝が浮き上がった平織りのコットン生地がコードレーンです。もちろんいろんなカラーバリエーションはあるのですが、爽やかなブルーに白畝というのがもっとも一般的です。表面は畝があるため立体感がありますが、裏側はフラットになっています。厚みはデニムほどではないですが、シャツ生地よりも厚地なのでハリがありしっかりとしています。夏の湿気に強く、汗を吸ったシャツに張り付かないのでサラリと軽く着られるのが特徴です。ドライタッチの生地なので、合わせるシャツの素材もリネンやメッシュ系など、サラリとしたものが似合います。オックスフォード地でもOKですが、ブロードなどはちょっと素材感が異質になってしまうかもしれませんね。
次のページでは、コードレーンスーツ着こなしの極意をご紹介します。