スーツ・ジャケット/スーツ・カジュアルビジネス

ジャケットスタイルノススメ(2ページ目)

コーディネイトが難しいと避ける人が多いようジャケパンスタイルですが、まずはジャケット単品の良さを知ることからはじめましょう。ボトムは、いつものチノパンやグレイフラノのパンツでOKです。

池田 保行

執筆者:池田 保行

メンズファッションガイド

紺ジャケは、万能選手です

ポケットもパッチでないうえ、ナポリ風の薄軽仕立て。かっちりブレザーとはあきらかに印象が異なります。こちらはルビナッチのジャケットです。私物
品格あふれるクラス感と、男のユニフォーム的な印象のあるブレザーに対し、もっと一般的なジャケットのお話を。

ブレザーとジャケット、どちらも上着として羽織るアウターなのですが、ブレザーはかっちりと乗せるもの、ジャケットはふわりと纏うものと言えば、なんとなく通じるでしょうか。何が違うの? と思われる方は実際にお店で袖を通してみればその差がはっきり分かると思います。

スーツの上着を代用されている方もいらっしゃるかと思いますが、この季節のジャケットは、ツイードやカシミヤなど厚手のものが使いやすいと思います。紡毛系のスーツ生地では上からコートが必要ですよ。

生地感に合わせてVゾーンを飾るのもスーツにはない醍醐味です。ちょっとグラマラスな太めのタイをあわせたり、色柄も普段は使わないようなものも合わせられます。ビジネススタイルに幅が出せるというわけです。

ここでは、無難なネイビージャケットをご紹介していますが、こちらは「ナポリスタイル」の元祖といわれるルビナッチのジャケットです。太めのラペルの3ボタン。さきほどのかっちりしたブレザーとは似て非なるスタイルであることが、お分かりいただけるかと思います。ボトムはグレイフランネル、もしくはチェック柄のウールパンツでもよさそうです。

さて、ここまでの2つのジャケットスタイル。会社にはスーツで、という常識に、ジャケパンビジネススタイルという新しいきっかけになれば幸いです。

実際、ベンチャー系のIT企業やカタカナ業種、カジュアルフライデーの設定がある外資系企業などで、ジャケパンは一般的。「スーツは作業着」と割り切らず、オフィスでお洒落することの意義を今一度、考え直してみていただきたいと思います。

ちなみにどちらのジャケットもオフ用にはデニムとのコーディネイトがはまります。その際は、あまりハードなウォッシュ加工がされていない、リジッドなタイプを。

実際、私もこの2つのブレザーとジャケット、デニムでコーディネイトすること多いです。

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