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奈良学園中学校(3ページ目)

勉強だけでなく、クラブや行事に熱心に取り組むことで、自主性・協調性・体力をバランスよく備えた「人間力」を養う奈良学園中学校。東京大学5名、京都大学21名、大阪大学8名を含め国公立大学に137名、関関同立に186名の合格者を輩出しています(2010年度大学入試実績)。

籔 孝昭

執筆者:籔 孝昭

学習・受験ガイド

奈良学園中学校、科目別入試傾向

2011年度の奈良学園中学入試は、A日程(1月15日)・B日程(1月17日)・C日程(1月19日)の3回予定されています。

定員はA日程とB日程の合計で特進コースが約95名・医進コースが約25名、C日程は特進コースが約30名・医進コースが約10名。試験教科は、A日程とB日程が3教科もしくは4教科の選択制、C日程は国語・算数の2教科となっています。

■算数
全体的に良問で構成されており、柔軟な思考力が問われる。大問6題(小問30前後)の出題傾向が続いている。

計算問題は少なく、文章題分野では「つるかめ算」や「場合の数」、図形分野では「回転体の求積」などの出題頻度が高くなっている。

■国語
大問3題(長文問題2題、慣用句・漢字1題)の出題形式が定着。

長文問題は、物語文と論説文、または随筆文で、20~60字程度で解答する記述問題が多い。ここ数年、200~300字程度の作文が出題されているので、日頃から記述対策をしておく必要がある。

■理科
大問7題の出題傾向が定着。物理分野・化学分野・生物分野から各2題、天体分野から1題の出題となっている。

生物分野は難問が多いが、物理分野・化学分野・天体分野は標準的な問題が多い。

■社会
歴史分野と地理分野の出題が中心で、公民分野は少ない。全体的に難易度は高めなので、当然ながらそれぞれしっかりと対策を立てておく必要がある。

奈良学園中学校、合否を分けるもの

難関私立中学にしては難解な問題は少ないものの、全教科共通して基礎知識だけで解ける問題は少なく、思考力・応用力を求められます。教科書レベルの知識で解ける問題は少なく、合格には進学塾などでの対策が不可欠。

合格最低点は高くないので、確実に解ける問題を正解することが合否の分かれ目になってきます。取りこぼしのないように。
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