プジョー/プジョー

格好も走りも想像以上、プジョーRCZ

ショーデビュー時に大絶賛を浴びたエクステリアそのままに登場したプジョーRCZ。スペインで試乗した市販モデルは想像以上に格好良く、気持ちいい走りをもっていました。

西川 淳

執筆者:西川 淳

車ガイド

大絶賛のショーモデルと同じユニークなカタチ

プジョーRCZ
2009年のジュネーブショーでお披露目された2+2クーペ。国内では7月の発売に先立ち5月21日よりスペシャルウェブサイトで先行予約を受け付けている。価格は最高出力156psの1.6リッターツインスクロールターボと6ATの組み合わせ(右ハンドル)が399万円、200psの1.6リッターツインスクロールターボに6MTの組み合わせ(左ハンドル)が423万円となる

想像していた以上に格好いいじゃないか!

なんだかシロウトみたいだけれども、それがボクの第一印象だ。もっときわどいというか、アウディTTの廉価版で、軽いノリのクルマかと思っていた(失礼!)。スペインで行われた国際試乗会に参加した日本のジャーナリストたちもみんな、そんなようなことを言っていた。

サイドウィンドウに沿ったメタルのアーチがアイキャッチとして効いている。デザイン上のハイライトは、ルーフからリアウィンドウへと繋がるダブルバブル形状だ。製品化には、さぞかし苦労が多かったはず。そして、大胆に膨らんだリアフェンダー。ちゃんとリアトレッドの方が広く踏ん張っている。

'07年のショーデビューで各国メディアや来場者の絶賛を浴びてプジョーは商品化を決意。ショーインパクトの強さはほぼ100%がエクステリアへの賞賛なわけだから、可能な限り同じカタチが望ましい。だから、同じカタチをした市販モデルの発表を最も喜んだのは当然マーケットで、最初の200台限定モデルは昨年のフランクフルトショーにおいて発表後、48時間以内に完売してしまったらしい。

激しいプジョー顔も、ここまでユニークなカタチになれば、不思議と収まるところに収まった感がある。リアの眺めはちょっとポルシェケイマンに見えるけれど……。

プジョーRCZ
ルーフとリアウインドウにふたつの膨らみを持たせたダブルバブルルーフ、素材にアルミニウムを用いたパネルがAピラーからCピラーまで貫くアルミナム・アーチが特徴的なエクステリア

本国で4パターン用意されているパワートレインのうち、日本へは200ps+6MTと、156ps+6ATの2種類が入ってくる予定だ。いずれも1.6リッター直噴ターボエンジンで、BMW(ミニ)との共同開発ものである。

プジョーRCZ
車名にプジョー伝統の3桁数字を使用しない、またデザインが一新されたブランドロゴマークが備わる初のモデルでもある。トランク容量は321リッターを確保した。サイズは全長4287×全幅1845×全高1359mm

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