VW(フォルクスワーゲン)/ポロ

もしかしてゴルフいらず!? なVWポロ(2ページ目)

「はんぱなく凄い!」というウワサだったVWポロ。試乗してみると、そのポテンシャルはウワサ通りセグメントで最良なものでした。ところが乗っていて、来年追加されるグレードが気になってしまいます。その訳は……。

西川 淳

執筆者:西川 淳

車ガイド

ベストバイは来年導入の1.2リッターか

VWポロ
最高出力85ps/最大トルク132Nmを発生する1.4リッターエンジンを搭載、乾式デュアルクラッチの7速DSGを組み合わせた。10・15モード燃費は17km/lとなる

それでも、ピンと来なかった理由は何か。待つ理由は?

まず、パワートレインの醸し出すフィーリングだ。とりあえず、日本仕様は1.4リッター自然吸気+7DSGとなった。このセグメント初の2ペダルダブルクラッチ搭載。絶対性能も環境性能も大幅アップ! これは確かにニュースだ。けれども、いかんせん街乗りのフィーリングがイマイチ。低速域でのすかすかしたライドフィールは、DSGとNAエンジンの相性がそれほど良くないことを示している。

否、Bセグなんだからそれで十分、という考え方もあるけれど、そうなると“ぶっちぎりで凄いクルマ”とは言えない。最もポロが活躍する場面で“こりゃええわ”とならなかったのは、やはり残念……。乗って乗って乗り込んで真価を発揮、という説もあるけれど、そんなのどんなクルマでも一緒だし。

で、待っていいだけの理由とは? VWは来年にも1.2シングルチャージャー+7DSGを日本市場に投入する予定だ。たぶん、このモデルならば、街中の不満をすっきり解消してくれるはず。そうなれば、郊外に出たときの、あのBセグメント離れした気持ちいいライドフィール(ステアリングからの手応え、シャシーの粘り、ボディのしなり、すべて良し)=ポテンシャルの高さ、もはじめて生きてくるのだと思う。

それにしても、プレスラインやライト類のディテールなど、エクステリアの質感は相当に高い。これはもう旧型オーナーのみならず、ゴルフユーザーも“何でやねん!?” という気分になるかも。比べて、インテリアはメーカーが言う程じゃない。シンプルな良さは認めるけれど。

VWポロ
ダッシュボードには独特な質感とソフトな感触となるスラッシュ成形を採用。メーターベゼルやスイッチ類にはクロームを用いている。また、中央部にフォンジーという立体加工の生地を用いた新設計のシートを備える

VWポロ
ラゲージ容量は旧型より10リッター増え280リッターに拡大。60:40分割可倒式リアーシートを畳むことで最大952リッターまで広げられる
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