BMW/BMWの車種情報・試乗レビュー

ハードトップの採用でオトナになったZ4

リトラクタブルハードトップを採用した2代目Z4。新型は想像以上に豪快な走りっぷりと洗練度が増した速さが印象的な“オトナのGTカー”に進化していました。

西川 淳

執筆者:西川 淳

車ガイド

注目は3リッターツインターボ+7速DCT

BMW Z4
リトラクタブルハードトップを採用した、2代目となるZ4。日本には最高出力306psを発生する3リッターツインターボエンジンにダブルクラッチトランスミッションの7速DCTを組み合わせたsドライブ35i(695万円)と、204psを発生する2.5リッターエンジンに6ATのsドライブ23i(523万円)が導入された

新型ロードスター、Z4(E89)の注目ポイントは、ズバリ3つだ。
1:リトラクタブルハードトップの採用
2:直噴直6ツインターボエンジン+ダブルクラッチシステム搭載
3:走行モード別統合制御(ダイナミック・ドライビング・コントロール/DDC)を装備
である。

3シリーズコンバーチブルに続きZ4よお前もか!と個人的には思ってしまうが、アルミニウム製軽量開閉式ハードルーフを採用した。開閉時間はおよそ20秒だが、走行時は不可。2シータスポーツゆえ仕方ない気もするが、せめて30km/h以下くらいでも操作ができると嬉しい。最も気になる、ルーフという重量物の移動による走りへの影響、違和感をほとんど覚えさせなかったのは、さすが。

注目は、最上級グレード(sドライブ35i)の走りだろう(ちなみにsドライブはxドライブ=4WDとの対比語で、サルーン系以外のFRに使うのだそう。うーん、分かりづらい)。小型の、しかもBMWのロードスターモデルにオーバー300psの直6ツインターボ搭載と聞いて、期待しない走り好きはいまい。しかも2ペダル7速ダブルクラッチシステムが組み合わされているのだから…。

BMW Z4
車両の中心に集まるラインにより幅が強調されたリアデザイン。サイドターンランプやリアコンビランプにはLEDを採用
BMW Z4
2分割式の軽量アルミ合金製ルーフが採用されたことで、遮音性は旧型より50%も向上。サイドウインドウは約40%、リアウインドウは約50%も大きくなっている。全長4250×全幅1790×全高1290mm

走りについては次ページ
  • 1
  • 2
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます