輸入車/注目の輸入車試乗レポート

クーペより欲しい、“成熟”したスパイダー(2ページ目)

クーペに続き“LP560-4”に進化した新型ランボルギーニガヤルドスパイダー。「ガヤルドを買うならスパイダーの方がいいかも…」と思わせるほどに成熟した完成度を体感してきました。

西川 淳

執筆者:西川 淳

車ガイド

堅牢ボディでクーペと変わらぬ乗り味

ランボルギーニガヤルドスパイダー
エンジンなどメインパートにクーペとの変更点は見られない。ミッションは6MTとセミオートマのe-ギアが用意される

システムは、以前のガヤルドスパイダーと同じ。カーボンの大きなリアフードががばっと開いて、小さなソフトトップが可愛らしく開閉する。全自動で所要時間はジャスト20秒。変わった点はといえば、開閉のボタンデザイン、そしてサイドウインドウラインだけだ(ちなみに後者は実利的な理由から変更が施された。洗車時の水漏れ対策とオープン時の後頭部巻き込み音軽減である)。

基本的な乗り味は、クーペと変わらない。ふつう、オープンにするとその分“リキミ”が取れたような印象になって、乗り心地が幾分良くなった印象を持つものだが、堅牢なアルミスペースフレームボディを持つミッドシップ2シーターのガヤルドではその影響も最小限だったということだろう。クーペとほぼ変わりのないライドフィールだ。もちろん、以前のガヤルドスパイダーに比べて、より洗練された乗り心地で、かつ前足の食いつきもよく、速い。

クーペと違う点は正に“速い”という点なのかも知れない。実際、絶対的なパフォーマンスは、重量増分だけクーペにやや劣っている(それでも0→100km/h4秒ジャストはスーパーだ!)のだが、オープンにしていればエグゾーストサウンドはより魅力的に迫ってくる(クーペだと10気筒特有のこもり音がする)し、体感加速も素晴らしい。本当はクーペの方が速いのだが、あちらはそれを感じさせないほどNVH性能があげたのだ。同じ足回りを使うとはいえ、いろんなものを外の空気を通じても感じられる分、スパイダーの方が刺激的である。

そう考えると、さらに「買うならスパイダー」とならないか?!

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