仕草は“フツウ”な、夜が似合うMKX
フォードのプレミアムブランド、リンカーンのクロスオーバーモデルがMKX。全長4750×全幅1925×全高1705mm。写真の外板色(ライトアイスブルー)は20台限定モデル |
リンカーンスターをデザインキーとした格子状グリル、直線的なLEDのテールランプなどが特徴的な外観デザイン |
最高出力269psの3.5リッターエンジンに6ATが組み合わせられる |
とは言うものの、いかにもアメリカンな兄貴分ナビゲーターに比べれば、相当に乗用車ライクなライドフィールである。驚くほど静かで、一体感もあり、フラットな走りをみせた。不必要に不安なロールを感じさせないのも今どきのクロスオーバーである。走り始めに、ややゆるっとした動きがあって、そこだけはアメリカ車を感じるが、それ以外は至ってフツウ。そこをどう評価するか、がポイントだろう。
カタチも、ちょっとした仕草もアメリカンだから好き、となるか、どうせなら全部アメリカ人らしく振る舞ってよね中途半端だわん、となるのか。個人的には後者が好きだけれど……。だって、グローバル化だなんて騒いで、結局いいこと無かったじゃない?!
スペック以上に幅を感じるから、最初は車両感覚にとまどうかも。ピラーが寝ていて、フロントウィンドウが平べったいから余計にワイドに思えるのだろう。慣れの問題ではあるけれど……。3.5リッターのV6エンジン、アイシン製6AT、トルクスプリット式4WD、とメカニカル的にも過不足はない。パフォーマンスにも、これと言って不満はなかった。
とにかく夜に乗り回したいクルマだ。夜空とネオンが本当によく似合う。逆に言えば、昼間は悲しいくらいに似合わない。何だかキャバ嬢のような話だが、そういう魅力があってもいい。
左右対称をモチーフとしたダッシュボード回り。サテンシルバーやクロームパーツで演出される |
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