世界の超一流ブランドとタイマン張れるスポーツカー
専用チューンされたサスペンションとマグネティック・セレクティブ・ライド・コントーロールを装備。フロントP285/30ZR19、リアP335/25ZR20の足回りにはカーボンセラミックブレーキも採用 |
アップダウンのきついコーナーあり、すり鉢コーナーあり、平坦ゆえ難しい高速コーナーあり、と変化に富んだテストコースレイアウトに慣れたところで、638psを確かめてみる。
めちゃくちゃ速い!3000回転あたりからエグゾーストのフラップが再び開き(イグニッションオンで一瞬開いている)、吐き出すガスと奏でる音が背中と尻に伝わってくる。
しかも、アクセルペダルをがんがん踏める!
つまり、Z06のように怖くないのだ。その分、スリルは少ない。手に汗握るという感じじゃない。欧州スポーツのように、踏んで踏んで回って踏める。ブレンボCCMブレーキの利きなどは超一流。Z06よりもソフトなスプリング、お得意のマグネットライドコントロール(Z06未採用)がみせる、適度にロールを伴う懐の深いコーナリングフィールが、シロウトには逆に安心。
確信するに至った。マッスルコルベットを期待するなら、Z06に乗るべきだ。ZR1は、新しいコルベットであり、世界の超一流ブランドと高速道路でもサーキットでもタイマン張れるスポーツカーなのだった。
カーボン製ボンネットのクリアーパネルから、インタークーラーと「LS9 SUPERCHARGED」の文字がのぞく |