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SUVにおける“クーペスペシャリティ”X6(2ページ目)

クーペスタイルをもつSUV、BMWX6。背の高いクルマにありがちな走りのデメリットやハコのようなスタイルをきっちり否定しつつ、なおSUVのカテゴリーに踏みとどまっている。その新しさに惹かれました。

西川 淳

執筆者:西川 淳

車ガイド

走りのデメリットとハコ型を否定した新しいSUV

X6
リアアクスルの個々のホイールに駆動力を可変配分するダイナミック・パフォーマンス・コントロールを標準装備

試乗車は、3シリーズで既に定評のある3リッター直噴直6ツインターボエンジンを積むグレードだった。X6にはもう1つ、5リッター直噴V8ツインターボというモンスターも用意されているが、それは夏以降の上陸だという。とはいえ、動力性能的にはX6 3.5で十二分である。

加えて、実にBMWらしい走りを、X5以上に体感できるのがいい。高速道路は常にまっすぐなわけじゃない。曲がっている方が多いはずだから、そのぶんBMWらしい走りというのは気持ちいいわけだ。高速コーナーを駆けぬける瞬間の、手応えと踏ん張りの心地よさは、サルーンやクーペといった背の低いBMWに全く劣らない。

個人的に背の高いクルマに乗らない理由はといえば、物理的な走りのデメリットと、ハコのようなカタチが嫌いだからだった。X6は、その両方をきっちり否定しつつ、なおSUVのカテゴリーに踏みとどまっている。その新しさに惹かれたと、素直に白状しておこう。

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