ベルリン/ベルリン基本情報

ベルリンのエリアガイド(7ページ目)

ベルリンの壁崩壊から20年。東西分断という悲劇を経て、今ではドイツの首都として、最新の現代建築が立ち並び、アーティストたちがアトリエを構える現代ドイツの魅力が凝縮するベルリン。現代建築群や戦争と東西分断時代のドラマチックなスポットに混じって、プロイセン王国時代の宮殿や教会も、世界有数の博物館群も見逃せないポイント。ベルリン観光でぜひ訪れたいエリアを6つに分けてご案内します。

執筆者:尾方 綾子

クーダムとシャルロッテンブルク城

ベルリンでは貴重なプロイセン王国時代のスポット、シャルロッテンブルク城

ベルリンでは貴重なプロイセン王国時代のスポット、シャルロッテンブルク城

外観とはうらはらに内部はとても美しい! カイザー・ヴィルヘルム皇帝記念教会

外観とはうらはらに内部はとても美しい! カイザー・ヴィルヘルム記念教会

ポツダム広場より西の地区は、かつて西ベルリンだったエリア。ドイツ再統一以前、西側の繁華街は通称クーダムにありました。正式にはクーアフュルステンダムという名前で、ベルリンの主要鉄道駅のひとつツォー駅の南から走る幅53m、全長3.5kmという大通り。現在でもファッションブランドのブティックやデパート、カフェなどが密集するショッピングストリートとして賑わっています。

クーダムにある必見スポットは、カイザー・ヴィルヘルム記念教会。ドイツ語でカイザーが「皇帝」を意味する通り、皇帝ヴィルヘルム1世の栄誉を称えて1895年に献堂された教会です。余談ながら、ヴィルヘルム1世はドイツ帝国初代皇帝。近代までは多くの王国が割拠していたドイツでしたが、1871年に初めて統一され、1918年までは皇帝を戴くドイツ帝国になりました。空襲により破壊されたカイザー・ヴィルヘルム記念教会は、戦争の惨禍を記憶するため廃墟のまま残されています。外観は痛々しい廃墟ですが、内部は黄金に輝くモザイクが美しいので、ぜひ見学してくださいね。

旧西ベルリン地区では、シャルロッテンブルク城も人気のスポット。プロイセン王家の夏の離宮だった18世紀のロココ宮殿です。空襲で甚大な被害を蒙り、大部分が再建された宮殿ですが、プロイセン王国の華麗なる宮廷文化にどっぷり浸かれるベルリンでは数少ないスポット。宮殿も庭園も広大なので見学には時間を要しますが、半日ほどの余裕があれば、プロイセン王国の都ベルリンを訪ねてみてはいかがでしょう。
  • 前のページへ
  • 1
  • 5
  • 6
  • 7
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます