ベルリン/ベルリン基本情報

ベルリンのエリアガイド(6ページ目)

ベルリンの壁崩壊から20年。東西分断という悲劇を経て、今ではドイツの首都として、最新の現代建築が立ち並び、アーティストたちがアトリエを構える現代ドイツの魅力が凝縮するベルリン。現代建築群や戦争と東西分断時代のドラマチックなスポットに混じって、プロイセン王国時代の宮殿や教会も、世界有数の博物館群も見逃せないポイント。ベルリン観光でぜひ訪れたいエリアを6つに分けてご案内します。

執筆者:尾方 綾子

ポツダム広場

ポツダム広場駅前に展示されているベルリンの壁の断片

ポツダム広場駅前に展示されているベルリンの壁の断片

ハイセンスなお店が多いソニーセンター

ハイセンスなお店が多いソニーセンター

続いてご案内するのは、現代都市ベルリンを満喫できるエリア。ガラスを多用したシャープなシルエットの現代建築が立ち並ぶポツダム広場です。その名前から「ポツダム宣言」を連想する人も多いかもしれませんが、ポツダム宣言が採択されたのはベルリンではなく、ベルリン近郊の町ポツダム。この広場の名前の由来にもなっている町です。

ブランデンブルク門から800mほど南に位置するポツダム広場は、現在の都会的な賑わいからは想像もできませんが、かつてはベルリンの壁がそびえる殺伐とした場所でした。ポツダム広場の駅前には、今でもベルリンの壁の断片が展示されています。

ポツダム広場の見どころは、駅前から伸びるポツダマー通りの南北に分かれます。南にあるのはダイムラーシティ。都市開発の投資者だったドイツの自動車メーカー、ダイムラー社がその名の由来。サッカー場10面分に匹敵する敷地に、コンペに勝ち抜いた世界有数の建築事務所が手がけた19のビルが立ち並びます。カンヌ、ヴェネチアと並ぶ世界三大映画祭のひとつ、ベルリン映画祭の会場でもあるポツダム広場劇場もその一部。劇場周辺の現代アートのオブジェ群もユニーク。

ダイムラーシティの北側にあるのはソニーセンター。傘のような天井を持つ、開放感あふれるガラス張りの現代建築です。映画館や映画博物館ほか、カジュアルなカフェから高級感漂うレストランが揃う、アミューズメントとグルメのスポット。ソニーセンターから西にあるのは文化フォーラムで、13~18世紀の西洋名画1400点を収める絵画ギャラリーをはじめとする4つの博物館と、ベルリン交響楽団のコンサートホールなどから構成されています。

ポツダム広場の現代建築群の多くは、ショッピングモールやモダンなレストランやカフェにもなっているので、現代都市ベルリンを体験するかたわら、食事やショッピングも楽しめますよ。
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