ブランデンブルク門周辺とウンター・デン・リンデン
ベルリンそして再統一されたドイツのシンボル、ブランデンブルク門
連邦議会議事堂のガラスドーム
パリザー広場正面から東へ一直線に伸びる並木通りはウンター・デン・リンデン。ドイツ語で「菩提樹の下」を意味し、その名の通り菩提樹の並木が美しいベルリン一の目抜き通りです。大学や歌劇場、博物館、瀟洒なカフェが立ち並び、クラシックで知的な雰囲気が漂います。明治の文豪、森鴎外の『舞姫』にも往来華やかな大通りとして登場していますよ。約1.4kmに及ぶ長い大通りではありますが、ベルリン中心部を東西に運行する市バス100番を活用すれば移動はラクチン。
ウンター・デン・リンデンを抜ける前に、ブランデンブルク門の南北にあるスポットも訪ねておきましょう。先ずは北側の官庁街。再統一後のドイツの政治の中心地です。政治に興味がないあなたも、日本の国会議事堂に当たる連邦議会議事堂は必見! 19世紀にはドイツ帝国の議事堂だった建物の屋上に、再統一後に作られたガラスのドームが輝きます。このガラスのドームとテラスからの眺めが観光客に人気の秘密。超人気スポットなので、議事堂前はいつも長蛇の列ですが、入場開始の午前8時くらいなら待ち時間も短かめです。
ブランデンブルク門から100mほど南にあるのは、ナチス政権下で虐殺されたユダヤ人に捧げられたモニュメント。墓石のような大小様々なブロックが広大な広場に敷き詰められ、巨大な迷路を作り出しています。負の遺産を首都の心臓部に刻みつけてしまう姿からは、歴史と真っ向から向き合うドイツらしさが感じられます。