ディフューザーで音を360度拡散
このサウンドマグに内蔵されたスピーカーは、56ミリウーファーと20ミリトゥイーターの2ウェイ。本体上部にウーファーが上向き、トゥイーターが下向きに搭載されていて、その間に円錐を2つ重ねた形のディフューザーがある。ここから出た音が前方向に拡散し、壁などに反射してするため、音の指向性を排除。部屋のどこにいてもいい音で音楽が楽しめる広い音場と省スペースを両立しているわけだ。向かい合ったスピーカーの音を円錐状の仕切り板で360度全方向に拡散 |
また省スペースと豊かな低音再生を両立するため、ロングバスレフポートを採用。内蔵パワーアンプは総合出力16Wのデジタルアンプだから、15~20人が入る会議室程度なら十分以上の音量で音楽が楽しめるし、見た目からは想像できないほどの豊かな低音を再生する。とくに車内で使うときはドックに接続されていないことで場所を自動的に判断して、DSPにより相対的に低域を上げ、高域を下げるという補正を行う。また、空間自体が狭いため、十分な低音が得られる。
USBや電源端子の下にある穴がバスレフポート |
ロングバスレフポートで豊かな低音を実現
実際に、クルマの中で聞いてみた。クルマはマツダ・デミオ。ATレバーの後方にドリンクホルダーがあるので、そこにサウンドマグをセットした。普通は、スピーカーがドリンクホルダーにあると、音がカップホルダー方向から聞こえてくるものだが、それを感じず、フロントウィンドウあたりでヴォーカルが歌っているように聞こえるのは無指向性設計のなせる技。運転席、助手席、後席と、着座位置を変えてみても、同じように聞こえる。とくに後席だと、通常は音がドアから聞こえたり、頭の後ろから聞こえたり、またはフロントスピーカーの音がこもって聞こえたりと、なかなかいい感じで音楽を楽しめないことが多いのだが、サウンドマグだと、わりとクリアに聞こえる。
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