差分マップのメリットを活かしデータを配信
ナビ機能は、差分マップを活かした地図更新と、通信&パソコン連動機能が充実した。ユーザーには2010年版地図ディスクが無料で配布されるほか、1年に5回ほど通信を利用して最新の高速道路データを配信。これにより、つねに鮮度の高い地図でドライブできる。地図表示は見やすくわかりやすく改良が加えられた |
ドライブアシスト機能が安心感を生む
ドライブアシストも強力。別売のフロントカメラを接続すれば、あらかじめ登録した地点に連動してフロントカメラの映像に自動的に切り替えたり、車速が一定速度以下に落ちた時に自動的にフロントカメラの映像に切り替わったり。これをうまく活用すれば、見通しの悪い交差点などで安全性が高まる。ナビ/AV/通信/ドライブインフォを一括表示できるマルチゲートでは、指でなぞって移動させる操作で、表示の入れ替えができるなど、操作性やカスタマイズ性も向上。地デジやDVDビデオなどの音声を、簡単に後席のみに切り替えられるなど、リアビジョンの使い勝手も考えられている。もちろん音声を後席だけに切り替えても、ナビの音声ガイドはフロントスピーカーから流れる。
団塊ジュニア世代がターゲット
このリアビジョンX08プレミアムのターゲットはズバリ、団塊ジュニアのミニバンユーザー。小学生くらいの子供がいて、家族でドライブに出かけることが多い家庭というイメージだ。子供を後席に乗せてドライブに出かける時は、リアビジョンが大いに役立つだろうし、ドライブアシスト機能は、奥さんが運転する時に安心感をもたらしてくれるだろう。しかも純正システムに比べると、かなり低コストで装着できる。たとえばアルファード/ヴェルファイアの純正システムは約70万円。リアカメラ/フロントカメラを追加すると、77万円以上になる。ところがX08プレミアムなら、リアビジョン標準装備のVIE-X08RVにETCやビーコン、スピーカー、ステアリングリモコンキットを加えても約35万円。リアカメラ/フロントカメラを追加しても40万円強で済む。これに取付工賃をプラスしたとしても45~50万円で収まるだろうから、純正システムに比べるとかなり割安なのだ。
純正システムより割安!?
もちろん、スピーカーが純正18スピーカーに対して後付はフロントスピーカーのみで計算しているが、逆にリアビジョンは純正が9インチに対して後付は10.2インチと大きい。また純正ならセット購入のみだが、後付なら不要なものを省いたり、逆に追加したりとカスタマイズできる。ユーザーの好みのクルマに仕立てたいなら、オーディオレスでクルマを購入して、ナビを後付するのは、コスト面から考えても賢い買い方だと思う。このX08プレミアムの発売開始は5月初旬の予定。両モデルともオープン価格だが、実売価格はVIE-X08RVが25万円前後、VIE-X08は25万円前後と予想される。また10.2/9/8/7インチのフリップダウン&アーム固定型モニターやフロント&リアカメラ、地デジチューナー、リアビジョン取付キットなども5月以降、順次発売が予定されている。
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