ディナウディオが高級ミッドレンジを発表
一昨年から昨年にかけて、JBL、ディナウディオなど、高級モデルが続々と登場したスピーカーだが、昨秋以降の急速な景気の悪化の影響か、高級モデルは影を潜めた。そんな中で登場した高級モデルがディナウディオ・エソター2のミッドレンジ、430というモデルだ。ディナウディオ・エソター2 430 |
ディナウディオでは昨年、フラッグシップスピーカー、エソター2のトゥイーターと16センチウーファーを発売。今回の430は、それに追加して3ウェイシステム化を図ることができるユニットだ。ハイエンド・カーオーディオの世界では、このところフロント3ウェイシステムが増えてきているが、そんなニーズに対応したユニットだ。また同シリーズのサブウーファーも登場。昨年登場したトゥイーター&ウーファーの評判も上々なだけに、ハイエンド・カーオーディオ・ファンは期待して日本発売を待ちたい。
ハーツからミドルクラスのスピーカーが登場
高級スピーカーは少なかったが、コストパフォーマンスが優れていそうなモデルは多かったように思う。たとえば、ハーツのハイエナジーというシリーズ。ハーツはパワーアンプで有名なオーディソンを生産しているイタリアのエレットロメディア社の別ブランドで、おもにアメリカ市場に向けた製品を開発しているのだが、ハイエナジーシリーズは最上級のミレ・シリーズ、リーズナブルなエナジーシリーズの中間に位置するグレードのスピーカーだ。ハーツ・ハイエナジーシリーズHSK163 |
特徴的な円錐形の振動板はミレ・シリーズと同じ。高能率&高耐入力のスピーカーで、エナジーシリーズは、安いわりに音楽性が高いという評判だから、ハイエナジーシリーズも期待したい。13センチ2ウェイ/16センチ2ウェイ/16センチ3ウェイ/サブウーファー各種と、ラインアップも豊富だ。
アメリカを代表するカーオーディオ・メーカーのひとつ、キッカーの最上級スピーカーもモデルチェンジした。QSシリーズというのがそれ。3センチと大口径のトゥイーターと16センチウーファーを組み合わせた2ウェイシステムで、ウーファーの中心のフェイズプラグを外してトゥイーターをねじ込めばコアキシャル状でも使えるし、もちろんセパレート2ウェイでも使えるコンバチブル2ウェイスピーカーだ。今回、付属ネットワークに改良が加えられ、バイアンプ接続にも対応するようになった。
キッカーQS65.2 |
ほかに、スエーデンのメーカー、DLSの別ブランド、XプログラムやJLオーディオのエボリューションC2&C3シリーズといったあたりが、今年発表されたハイコストパフォーマンス・スピーカーの代表だ。
DLS・Xプログラム・シリーズ |
JLオーディオ・エボリューションC2 |
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