エコな車載用クラスDアンプの量産出荷をスタート
クラスD駆動で省電力・省スペースを実現したTAS5414 |
最近の純正カーオーディオは凝っていて、8スピーカーや10スピーカーといったマルチスピーカーのシステムがオプションで用意されていたりする。またDVDビデオや地上デジタル放送の普及が進むと、当然、クルマの中でサラウンド再生という要求も高まってくるわけで、5.1ch、6.1chなど、チャンネルの数だけアンプが必要になる。
が、多チャンネルアンプを使えば、それだけ電流を消費するのでクルマへの影響もあるし、アンプ自体が大きくなるので、設置するスペースを確保するのも大変。また発熱が大きければ、トラブルの元にもなりかねない。ところが小型で消費電力が少ないクラスDアンプなら、これらの問題を解決できるというわけだ。
従来のクラスDアンプの弱点を解消
もちろん、クラスDアンプも完璧なものではない。ひとつはラジオなど、電波への影響。またアナログアンプに比べると高域の歪みが多いなど、クラスABなどのアナログアンプに比べると、オーディオ特性に劣るという面もある。評価用ボードでデモ。高音質で音楽を再生 |
このTAS5414/5424はすでに量産中。現段階ではまだ車名は明かせないが、来年発売される国産新型車の純正オーディオシステムに搭載されるのは決定しているというし、海外メーカーのカーオーディオにも、導入が予定されている。
これからはカーオーディオもエコの時代。クラスDアンプは、純正システムを中心に、どんどん増えていくはずだ。
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