輸入車/注目の輸入車試乗レポート

野性味溢れる紳士 V8 ヴァンテージ

現在のアストンマーティンのラインナップで、最小のボディを持つV8 ヴァンテージ。DB9とはどう違うのか?2泊3日一緒に過ごして見えてきたレポートをお届けする。

執筆者:松本 明彦


塊感あるボディ

コンパクトでワイドで低重心のボディデザイン。アストンマーティン V8 ヴァンテージ。

アストンマーティン V8 ヴァンテージは、現在のアストンマーティンのラインナップの中では、最小のボディ、唯一のV8エンジン、2シーター専用ボディを持つモデルだ。そのボディサイズは4380×1870×1260mm(全長×全幅×全高)、ホイールベース2600mm。DB9より実に330mmも短く、5mmだけ狭く、10mm低く、140mm短いホイールベースを持つ。コンパクトでワイドで低いボディは、DB9と同じデザイナー、ヘンリク・フィスカーによるものだ。

出るところは出ていながら、ギュッと引き締まったボディ。

出るところは出ていながら、ギュッと引き締まったボディは、塊感溢れる。見所は、張り出した前後のフェンダー。FRでありながらミッドシップのように低いボンネットやタイヤとフェンダーの狭い隙間もあり、ドンと重心低く地面を鷲づかみする。この低いボンネットは、フロントアクスル後方にエンジンを積んだフロントミッドシップや、ドライサンプ潤滑システムによるエンジンの低位置の搭載、前後の重量配分を改善するリアミッドマウントのトランスミッションなどにより実現した。

フロントアクスル後方にエンジンを積んだフロントミッドシップや、ドライサンプ潤滑システムによる低ボンネット。フロントのクラッシュボックスもアルミ製。

またフェンダーはヘッドランプ部のフロントまで一体で、手作りならではの造形を見せる。プランヴューでのこのフロントの後退角も、アストンマーティンならではのデザインで、質感高く前進感を強調する。

プロポーションは、ロングノーズ、コンパクトキャビン、高いベルトラインの古典的なスポーツカーのそれ。フェンダーはヘッドランプ部のフロントまで一体。手作りならではの造形を見せる。プランヴューでの後退角は、前進感を強調。
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