輸入車/注目の輸入車試乗レポート

野性味溢れる紳士 V8 ヴァンテージ(4ページ目)

現在のアストンマーティンのラインナップで、最小のボディを持つV8 ヴァンテージ。DB9とはどう違うのか?2泊3日一緒に過ごして見えてきたレポートをお届けする。

執筆者:松本 明彦

走る獣

ヴァンテージはハッチバック。300Lのトランクスペース。

試乗車はスポーツシフト搭載車。ステアリング裏のパドルシフトで、小気味良くスポーティーにマニュアル操作できる。シフトダウン時の、空ぶかしをし回転を合わせるブリッピングも気持ちいい。センターコンソールには、シフトノブやスティックはなく、センターパネル上のR、N、Dのボタンで操作するのは、アストンマーティン全車に共通。もちろん自動変速も可能だ。

フェンダーと一体のフロントは、美しい造形を見せる。通常のクルマでは樹脂製のフロントグリルやボンネット上のアウトレットも、ヴァンテージでは金属製。

咆哮ともいえるエグゾーストノートとエンジン音。生き物のようなブリッピング。DOHC 32バルブ 4.2L V8の380bhp 410Nmの最大出力と最大トルクから生まれる加速は、強烈。まるで走る獣のよう。 有り余るパワーを自制心を働かせながらコントロールし手なずければ、思わずにんまりする。筋肉質なエクステリアデザインと共に、その野性味溢れる音と走りは気持ちよく、GTスポーツとしてのDB9とは、また異なるポジション。V8 ヴァンテージは、まさにザ・スポーツカー。

フェンダー上のサイドストレイカーも金属製。アストンマーティンのデザインアイコン。盛り上がったフロントフェンダーも、筋肉のよう。

それでいてそのエクステリア、インテリアには本物の素材を使い、事細かくオーダーできる上等なあつらえ。そしてアストンマーティンのブランド力。

リアのナンバープレートベースは、日本のナンバーに合わせて、左右にアダプターをつけてサイズを合わせているのは立派。マフラーもボディと一体のデザイン。

マッチョな体型でスポーツ万能。そして声がでかいバンカラな性格。けれど実は貴族出身の紳士といった雰囲気なのが、アストンマーティン V8 ヴァンテージといえよう。

野性味溢れる紳士が、アストンマーティン V8 ヴァンテージだ。

(写真・文 松本明彦)

<関連リンク>
・アストンマーティン赤坂
・アストンマーティン アトランティックカーズ
・アストンマーティン名古屋
・アストンマーティン大阪八光
・理想主義のアストンマーティンDB9
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